ポメラニアンのダブルコートとは?シングルコートとの違いや毛色も

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ポメラニアンのダブルコートとは?シングルコートとの違いや毛色も

抜けた毛を掃除しながら、この量は普通なのかと気になっているところかもしれません。毛の作りを知っておくと、増える時期とそうでない時期の見分けがつきやすくなります。

ポメラニアンのダブルコートは、外側の上毛と内側の下毛が重なった二重の毛並みのことです。抜け毛の量も、寒さへの強さも、ここから説明がつきます。

この記事では、二重構造の中身、シングルコートとの違い、換毛期、猿期、毛色、病気との見分け、手入れの順番にまとめました。

この記事でわかること
  • 上毛と下毛が重なった二重の毛並み
  • 違いは下毛があるかどうか
  • 換毛期は春と秋の年2回とされる
目次

ポメラニアンのダブルコートは上毛と下毛の二重構造

ポメラニアンのダブルコートは上毛と下毛の二重構造

ポメラニアンのダブルコートは、外側に立つかたい上毛と、その内側にびっしり生える柔らかい下毛が重なった作りです。もこもことした見た目は、この下毛が上毛を押し上げていることで生まれます。

ジャパンケネルクラブの犬種標準では、この犬種が属するスピッツ犬種について「豊富な下毛により生ずる美しい被毛で人々を魅了する」と書かれています。2026年10月25日時点の公式ページで確認した記述です。

層毛の性質果たしている役目
上毛(オーバーコート)長くてかたい・光沢がある水と日差し、よごれをはね返す
下毛(アンダーコート)短くて細い・密に生える空気をためて体温を保つ
首まわりのラフたてがみのように長い胸と首を覆って厚みを作る
尾の毛毛量が多く背に掲げる体に寄せて熱を逃がしにくくする

出典はジャパンケネルクラブの犬種紹介「ポメラニアン」です。同じ団体の2025年の犬籍登録頭数では、この犬種は4位で22,853頭でした。

役目が違う2種類の毛が重なっているので、抜ける時期も抜ける量も層ごとに差が出ます。抜け毛の話が毛の構造から始まるのは、このためです。

上毛は水と日差しをはね返す役目

上毛は体の外側を覆って、水や日差し、よごれを受け止める層です。1本ずつがしっかりしていて、犬種標準でもブラックの毛色について「光沢のあるブラック」と書かれています。

この層は下毛ほど一気に抜けません。日ごろ床に落ちている長めの毛が、この上毛にあたります。

濡れても地肌まで水が届きにくいのは、上毛が傘のように働いているからです。雨の散歩のあとに表面だけ拭いても乾いて見えるのは、この構造によるものです。

下毛は空気をためて体温を保つ

下毛は細い毛が密に生えて、その間に空気をためこむ層です。ためた空気が外の温度を伝えにくくするので、寒い時期にも体の熱が逃げにくくなります。

掃除で集まる綿のような細かい毛は、ほとんどがこの下毛です。抜け毛が多いと感じるのは、下毛が季節ごとに入れ替わるためです。

ためこむ力は、暑いときには逆に熱がこもる方向にも働きます。夏の散歩で地面からの熱が加わる場面は、短めに切り上げるほうが無理がありません。

首まわりと尾の毛が多いのは犬種標準の特徴

首まわりのたてがみのような毛と、背に掲げる毛量豊富な尾は、犬種標準に書かれた特徴です。この2か所は特に毛が厚く、見た目の丸さを作っている部分でもあります。

厚いということは、毛玉もできやすいということになります。手入れで時間をかけるのも、結局はこの2か所になります。

抱き上げたときに首まわりだけ手ざわりが変わっていたら、内側で毛がからみはじめています。表面だけとかして終わりにすると気づきにくい場所です。

天候に強いと言われる理由は毛の作りにある

犬種標準には「天候に関わらず、頑健で長寿なことがこの犬種の最も優れた特性」と書かれています。小さな体でこう書かれるのは、二重の毛並みが外気から体を守っているためです。

ただし、何度まで平気かという数字は公式には示されていません。頑健という言い方の範囲を超えて、寒さに強いから大丈夫と決めつけないほうが無難です。

子犬やシニアの子は、同じ毛を持っていても体の方が追いつきません。年齢によって同じ気温の受け止め方が変わる、と見ておいてください。

首まわりは手で毛をかき分けて、地肌の見え方を月に1回だけでも見ておくと安心ですよ。

ダブルコートとシングルコートの違いは下毛があるかどうか

ダブルコートとシングルコートの違いは下毛があるかどうか

ダブルコートとシングルコートの違いは、内側の下毛があるかどうかの1点に尽きます。上毛だけで下毛を持たない毛並みが、シングルコートと呼ばれるものです。

この違いが、暮らしの中では抜け毛の量や寒暖への備え方として出てきます。並べると次のようになります。

見るところ二重の毛並み一重の毛並み
下毛びっしり生える無い、またはごく少ない
季節の抜け毛年2回まとめて抜けるまとまって抜ける時期が無い
寒さへの備えためた空気で熱を保つ服などで補う場面が増える
毛の伸び方一定の長さで止まりやすい伸び続けてカットが要る

この犬種の毛が「よく抜ける」と言われるのは、下毛を持っているからです。毛並みの良し悪しではなく、作りの違いと受け取ってください。

抜ける毛の量が大きく変わる

抜ける毛の量がいちばん分かりやすい違いです。下毛は季節の変わり目にまとまって生え替わるので、その時期だけ床に落ちる量が跳ね上がります。

一重の毛並みの犬種は、人の髪のように少しずつ抜け替わります。そのため「抜け毛が少ない」と紹介されることが多いのですが、まったく抜けないわけではありません。

二重の毛並みでも、とかして先に取っておけば室内に落ちる量は減ります。抜ける量そのものは変えられないので、どこで受け止めるかという話になります。

寒さと暑さへの備え方が違う

下毛がある分、寒さに対しては服に頼る場面が少なくなります。空気をためる層が体のまわりにあるので、外の冷たさが地肌まで届きにくくなるためです。

その代わり、暑さについては熱がこもりやすい側に回ります。夏場は散歩の時間帯をずらす、地面の熱を確かめてから出る、といった工夫のほうが効きます。

一重の毛並みの犬種は、この関係がちょうど逆になります。同じ気温でも、毛の作りによって気をつける方向が違うということです。

毛が伸び続けるかどうかも分かれる

二重の毛並みは一定の長さで止まりやすく、一重の毛並みは伸び続ける傾向があります。伸び続ける犬種は定期的なカットが前提になりますが、この犬種はそうではありません。

そのため、全身を短く刈ることが手入れの必須項目にはなりません。足裏やお尻まわりなど、目的がはっきりした部分だけ整える形で足ります。

伸びないからといって、放っておいていいわけではありません。抜けた下毛が内側にたまるので、とかして取り除く作業のほうが大事になります。

ダブルコートの犬種はほかにもいる

二重の毛並みを持つ犬種は多く、柴犬やコーギー、ゴールデンレトリバーなども同じ作りです。寒い土地で生まれた犬種に多く見られる形です。

体の大きさが違っても、季節にまとめて抜けるという点は共通しています。大型犬で抜け毛が話題になりやすいのは、体の面積が広いぶん量が多いためです。

犬種標準では、ドイツ語を話さない国々ではトイ・スピッツがこの犬種名で知られている、とも書かれています。スピッツの仲間という出自が、毛の作りにも表れています。

ポメラニアンの換毛期は春と秋の年2回とされる

ポメラニアンの換毛期は春と秋の年2回とされる

ポメラニアンの換毛期は、春と秋の年2回と言われています。下毛が季節に合わせて入れ替わる時期で、公式の資料で時期が定められているわけではありません。

1年を通して毛がどう動くのかを並べると、いつ何をすればいいのかが見えてきます。

時期毛に起きること家でやること
春(3〜5月ごろ)冬の下毛が抜けて薄くなるとかす回数を増やして先に取る
夏下毛が少ない状態で過ごす地面の熱と散歩の時間帯を見る
秋(9〜11月ごろ)冬に備えて下毛が増えるからまないうちにほぐす
冬下毛がいちばん厚くなる内側まで乾かす手間をかける

この並びは目安で、暮らし方によってずれます。去年いつ増えたかを覚えておくほうが、その子にとっては正確です。

春は下毛が抜けて軽くなる

春の抜け毛は、冬にためこんだ下毛を手放す動きです。暖かくなるにつれて内側の毛が浮いてきて、とかすたびに綿のような毛が取れます。

この時期に全身が一回り小さく見えることがありますが、体が痩せたわけではありません。下毛が減って上毛が寝るぶん、輪郭が変わって見えます。

抜ける量が多いので、床の掃除も追いつかなくなりがちです。とかして先に取っておくほうが、結果的に手間が減ります。

秋は冬に備えて下毛が増える

秋の換毛期は、下毛を増やしていく方向の入れ替わりです。古い毛が抜けながら新しい下毛が生えるので、内側でからまりやすい時期でもあります。

春に比べると床に落ちる量は目立ちませんが、毛玉はこちらのほうができやすくなります。抜けた毛が新しい毛に引っかかって残るためです。

表面をなでるだけでは取れません。地肌の近くまで届かせる手入れに切り替える時期だと考えてください。

室内飼いでは時期がずれることがある

室内飼いでは、換毛期の時期がずれたり境目がはっきりしなくなったりすることがあります。冷暖房で一年中同じような温度になるため、季節の合図が伝わりにくくなるからです。

その結果、年2回まとめてではなく、だらだらと通年で抜けるように見える子もいます。これ自体は異常ではありません。

気になるのは、量ではなく生え方のほうです。抜けた場所に新しい毛が生えてこない場合は、換毛期とは別の話になります。

換毛期の抜け毛は1か月ほど続く

換毛期の抜け毛は、始まってから1か月前後続くとされています。2〜3日で終わるものではないので、この期間は手入れの回数を増やす前提で組んでおくと楽になります。

期間には個体差があり、長い子では季節をまたぐこともあります。去年の記録があれば、今年の見通しが立てやすくなります。

私だったら、換毛期が始まった日をカレンダーに1行だけ書いておきます。来年の同じ時期に備えられるうえ、抜け方が例年と違うことにも気づけるからです。

ポメラニアンには子犬から成犬へ毛が入れ替わる猿期がある

ポメラニアンには子犬から成犬へ毛が入れ替わる猿期がある

ポメラニアンには、子犬の毛から成犬の毛へ入れ替わる時期があり、猿期と呼ばれています。顔まわりの毛が薄くなって見た目が変わるため、この名前で呼ばれるようになったものです。

季節の換毛期とは別の、一生に一度の入れ替わりです。時期や長さは公式に定められたものではなく、個体差が大きいところでもあります。

生後4か月ごろから毛が薄くなる

毛が薄くなりはじめるのは生後4か月ごろからと言われています。子犬の柔らかい毛が抜けていき、成犬の上毛が生えそろうまでの間に見た目が変わります。

顔まわりの毛が先に減ることが多く、そこから猿という呼び名がついています。体のほうは毛が残るので、頭だけ小さく見える時期です。

始まる月齢にはかなり幅があります。半年を過ぎてから変わりはじめる子もいるので、4か月という数字は目安にとどめてください。

見た目が変わるのは一時的なもの

この時期の見た目の変化は、毛が入れ替わる途中の状態です。下毛と上毛がそろっていく過程なので、生えそろえば元のもこもことした形に戻ります。

迎えたばかりの写真と見比べると心配になりますが、ここで手を加える必要はありません。やることは季節の換毛期と同じで、抜けた毛を取り除くことです。

ただし、地肌が赤い、かゆがる、左右同じ場所だけ抜ける、という場合は別です。毛の入れ替わりと決めつけず、動物病院で相談してください。

戻る時期には個体差がある

元の見た目に戻る時期には個体差があり、数か月から1年ほどと幅があります。1歳を過ぎてから毛量がそろう子もいて、はっきりした決まりはありません。

戻ったあとの毛量や毛色も、子犬のときと同じとは限りません。成犬の毛になってから色の見え方が変わることもあります。

どのくらい待てばいいのか不安なときは、月に1回同じ場所から写真を撮ってみてください。並べると、少しずつ進んでいることが分かります。

この時期に短く刈るのは避ける

毛が入れ替わっている最中に全身を短く刈るのは避けたほうが無難です。毛量が減っている時期なので形が決まらず、整えた意味が出にくくなります。

短く刈ったあとの毛の戻り方が話題になるのも、この犬種です。刈り方と仕上がりの関係はポメラニアンの柴犬カットはよくない?その後の毛と頼み方もで詳しく整理しています。

私は、この時期は足裏やお尻まわりの部分カットだけで越すのがいちばん安全だと思っています。全身の形は、毛がそろってから決めれば間に合うからです。

ポメラニアンの毛色は下毛と上毛の組み合わせで決まる

ポメラニアンの毛色は下毛と上毛の組み合わせで決まる

ポメラニアンの毛色は、下毛と上毛それぞれの色の組み合わせで決められています。犬種標準では毛色ごとに、下毛と皮膚の色まで条件が書かれているものがあります。

二重の毛並みを持つ犬種ならではの決め方で、表面の色だけを見て判断するものではありません。

犬種標準に並ぶ毛色の種類

犬種標準には、ホワイト、ブラック、ブラウン、オレンジ、グレーの色調、その他の毛色が挙げられています。「その他の毛色」という枠があるので、ここに並ぶ名前がすべてではありません。

ペットショップやブリーダーで使われる呼び名は、これより細かく分かれていることがあります。呼び名と犬種標準の分類は、別のものとして見てください。

なお、毛色の基準そのものが見直されることもあります。迎えるときに気になる場合は、血統書を発行する団体の最新の案内で確かめるのが確実です。

ブラックは下毛も皮膚も黒いと決められている

ブラックは「ブラックの下毛とブラックの皮膚」で、上毛は光沢のあるブラックと決められています。表面が黒ければよいのではなく、内側まで含めた条件になっています。

毛をかき分けたときに見える地肌の色まで、毛色の一部という扱いです。二重の毛並みだからこそ成り立つ決め方だと言えます。

ほかの毛色についても、下毛と上毛の関係が条件に入っているものがあります。家庭で暮らすうえで影響はありませんが、見え方の理由にはなります。

成長とともに色が変わることがある

子犬の毛から成犬の毛へ入れ替わるときに、色の見え方が変わることがあります。下毛と上毛の割合が変わるので、同じ毛色でも濃さや明るさの印象が動きます。

迎えたときより薄くなった、濃くなったと感じるのは、この入れ替わりの途中に起きやすい変化です。毛が生えそろうまでは判断を急がないほうがよさそうです。

ただし、部分的に色が抜ける・毛が生えてこないという場合は別です。色の変化ではなく毛そのものの問題なので、動物病院で相談してください。

レアな色と呼ばれるものの見方

レアな色という呼び方は販売の場で使われるもので、犬種標準に「レア」という区分はありません。数が少ないという意味と、犬種標準の中かどうかは別の話です。

珍しさを理由に値段が上がることもありますが、毛の作りや暮らしやすさが変わるわけではありません。色で健康が決まるという話でもありません。

迎える段階で色を重く見すぎると、選ぶ幅がせまくなります。迎え方を考えるときは、保護された子を引き取るという道も含めて見てみてください。

ダブルコートでも抜け毛が増えすぎるときは病気のこともある

ダブルコートでも抜け毛が増えすぎるときは病気のこともある

ダブルコートの抜け毛は自然なものですが、増え方によっては体の不調が関わっていることもあります。見分けるときに見ているのは、量ではなく生えてくるかどうかです。

ここで挙げるのは家で気づける手がかりだけで、原因を決めるものではありません。あてはまるものがあれば動物病院へ相談してください。

左右対称に薄くなるときは注意する

左右の同じ場所が同じように薄くなっているときは、換毛期の抜け方とは分けて考えてください。季節の入れ替わりなら、抜けた場所にまた毛が生えてきます。

この犬種では、毛が生えてこない状態が続くものに名前が付いていて、動物病院の情報ページでも取り上げられています。原因や確率はここでは扱いません。

見ておくのは、抜けた場所の地肌と、1か月後に毛が戻っているかどうかです。写真を残しておくと、相談するときにそのまま使えます。

ホルモンの不調で毛が抜けることがある

体の中のはたらきの乱れが、毛の抜け方に出ることもあるとされています。毛以外の変化、たとえば水を飲む量や食べる量、おなかの張り方が一緒に変わることがあります。

毛だけを見ていると気づきにくいので、普段と違うところが他にもないかを合わせて見てください。何か所か重なるなら、様子を見る期間を長く取らないほうが安心です。

どの不調なのかを家で見分けることはできません。検査が要る話なので、気づいた段階で動物病院へ持っていってください。

かゆみや赤みがあるときは皮膚の問題

かゆみや赤みがあるときは、毛の入れ替わりではなく皮膚の問題として見てください。毛が抜けたのではなく、かいたことで抜けている場合もあります。

二重の毛並みは地肌が見えにくいので、気づくのが遅れやすいところがあります。手入れのときに毛をかき分けて、地肌の色を見る習慣にしておいてください。

市販のものを試す前に、まず動物病院で見てもらうほうが近道です。原因が分からないまま続けると、見分けがつきにくくなります。

迷ったら動物病院で相談する

迷った時点で動物病院に相談するのがいちばん早い解決です。換毛期かどうかの判断を家で続けても、確かめる手立てがないためです。

相談するときは、いつから・どこが・どのくらい薄いのかが分かる写真があると話が早くなります。同じ場所を同じ明るさで撮っておくのがこつです。

私は、毛の量が気になりはじめた時点で1枚撮っておくだけでも十分だと思っています。比べる材料が1枚あるかないかで、相談の内容が変わるからです。

今日はまず、首まわりの毛をかき分けて地肌の色を1枚撮っておいてください。

ダブルコートの毛を守る手入れはブラッシングが中心

ダブルコートの毛を守る手入れはブラッシングが中心

ダブルコートの手入れの中心は、抜けた下毛を取り除くブラッシングです。刈ることでも洗うことでもなく、内側にたまった毛を外へ出す作業が要になります。

この犬種の毛は一定の長さで止まるので、整えるためではなく通りをよくするために手を入れることになります。

下毛をかき出す道具を使い分ける

表面をとかす道具と、内側の下毛をかき出す道具は役割が違います。上毛だけを整えても、たまっている下毛はそのまま残ります。

先が丸い道具を選ぶと地肌を傷つけにくくなります。力を入れて何度も同じ場所を往復させるのは避けてください。

仕上げに目の細かいもので通すと、取り残しに気づけます。引っかかる場所が、毛玉になりかけているところです。

頻度は週2〜3回が目安とされる

ふだんの頻度は週2〜3回が目安として挙げられています。毛が入れ替わる時期は、できれば毎日に切り替えると室内に落ちる量が変わります。

1回の時間を長くするより、短く何回も入れるほうが続きます。嫌がる子ほど、時間を区切るやり方が向いています。

子犬のうちから体をさわられることに慣らしておくと、あとの手入れが楽になります。遊びの延長で始めるくらいで十分です。

毛玉ができやすいのは3か所

毛玉ができやすいのは、脇の下、後ろ足のつけ根、耳の後ろの3か所です。動くたびにこすれる場所で、どれも毛が厚く重なっています。

できてしまった毛玉は、ほぐすより切り落とすほうが早いこともあります。引っぱると地肌ごと動くので、無理にとかさないでください。

洗ったあとに内側まで乾かしきれていないと、ここから固まります。乾かす作業も手入れのうちだと考えてください。

短く刈ると毛が戻らないことがある

全身を短く刈ったあとに毛が元どおりに戻らない例が挙げられています。必ず起こるわけではありませんが、起こったときに元へ戻す手立てがありません。

毛が生えてこない状態には別の原因もあるとされていて、刈ったことだけが理由と決めることはできません。それでも、避けられる作業なら避けておくほうが安心です。

夏に涼しくするつもりで刈るのも、日差しを受け止める上毛を減らすことになります。暑さ対策は、散歩の時間帯と室内の温度で考えてください。

ポメラニアンのダブルコートに関するQ&A

ポメラニアンのダブルコートに関するQ&A

ポメラニアンはダブルコートですか

ダブルコートです。上毛と下毛が重なった二重の毛並みを持っています。犬種標準でも、スピッツ犬種の特徴として豊富な下毛が挙げられています。

そのため、季節の変わり目に下毛がまとまって抜けます。抜け毛が多いと言われるのは、この作りによるものです。

ポメラニアンは寒さに強いですか

ポメラニアンは寒さに備えのある作りで、犬種標準にも「天候に関わらず、頑健で長寿なことがこの犬種の最も優れた特性」と書かれています。ただし、何度まで平気かという数字は示されていません。

下毛が空気をためるので、外の冷たさが地肌まで届きにくくなります。子犬やシニアの子は体のほうが追いつかないので、同じようには考えないでください。

ダブルコートの犬は寒さに強いですか

下毛がある分、一重の毛並みの犬種より寒さに備えた作りになっています。寒い土地で生まれた犬種に多く見られる形です。

その代わり、暑さには熱がこもりやすくなります。夏は散歩の時間帯や地面の熱のほうに気を配ってください。

ポメラニアンのレアな毛色は何ですか

犬種標準に「レア」という区分はなく、販売の場で使われる呼び方です。犬種標準に並ぶのは、ホワイト、ブラック、ブラウン、オレンジ、グレーの色調、その他の毛色です。

数が少ないことと、犬種標準の中かどうかは別の話になります。気になる場合は、血統書を発行する団体の最新の案内で確かめてください。

シングルコートのポメラニアンはいますか

シングルコートのポメラニアンがいるという公式の記述は見当たらず、犬種としては二重の毛並みで統一されています。下毛が少なめの子はいますが、一重の毛並みの犬種とは別のものです。

毛量が少なく見えるときは、入れ替わりの途中か、毛が生えてこない状態かで分かれます。1か月たっても戻らないなら動物病院で相談してください。

ダブルコートで抜け毛が少ない犬種はいますか

ダブルコートの犬種で抜け毛が少ないものは無く、季節にまとまって抜けること自体は避けられません。体が小さいぶん総量が少ない、という違いはあります。

抜け毛を減らしたいなら、犬種ではなく取り方を変えるほうが現実的です。とかして先に取っておけば、室内に落ちる量は変わります。

まとめ:ポメラニアンのダブルコートの特徴

ポメラニアンのダブルコートは、上毛と下毛が重なった二重の毛並みです。分かったことを並べます。

  • 上毛は外から守り下毛は熱を保つ
  • 違いは下毛があるかどうか
  • 換毛期は春と秋の年2回とされる
  • 猿期は一生に一度の入れ替わり
  • 毛色は下毛と上毛の組み合わせ

まずは首まわりの毛をかき分けて、地肌の色と毛のからみ方を見てみてください。左右同じ場所が薄い、毛が戻らないというときは動物病院へ相談してください。

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