【毎日のお手入れが分かれ目】マルチーズが飼いやすいといわれる5つの根拠と、正直に向かない家庭

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【毎日のお手入れが分かれ目】マルチーズが飼いやすいといわれる5つの根拠と、正直に向かない家庭

初めて迎える犬にマルチーズを考えていて、「本当に飼いやすいのか」で手が止まっている。そんな段階で読まれることが多い犬種です。

この記事では、マルチーズが飼いやすいといわれる理由をひとつずつ公式の犬種標準と照らし合わせ、裏が取れるもの・取れないものに分けました。そのうえで、毎日と毎月にかかる手間、お金、向かない家庭までを整理しています。

この記事でわかること
  • マルチーズの飼いやすさが「お手入れを続けられるか」で決まる理由
  • よく言われる飼いやすい理由7つのうち、公式の犬種標準で裏が取れるのは3つだけということ
  • 公式標準は「活発」と書いているのに、運動量が少ない犬として語られやすい食い違い
  • 毎日・毎週・毎月に分けたお手入れの実際の量と、1週間の記録の付け方
  • 迎えるときのお金と、毎月・毎年・突発の3層に分けた費用の考え方
  • 留守番の練習を何分から始めて、どう伸ばしていくか
  • マルチーズが向いている家庭と、正直に向かないと思う家庭
目次

マルチーズが飼いやすいかどうかはお手入れを続けられるかで決まります

マルチーズが飼いやすいかどうかはお手入れを続けられるかで決まります

マルチーズは、毎日のブラッシングと月1回前後のトリミングを続けられる家庭にとっては飼いやすい犬種です。体が小さく、力も強くないため、住まいの広さや体力の面でつまずくことは多くありません。

つまずきやすいのは、体力ではなく手間の「頻度」のほうです。マルチーズの被毛は伸び続けるうえに抜け落ちにくいので、放っておくともつれが皮膚を引っぱります。

つまり「難しい犬種かどうか」ではなく、「毎日5分と月1回のサロン代を、10年以上続けられる暮らしかどうか」が判断の軸になります。ここを先に確かめておくと、迎えたあとの後悔がぐっと減ります。

飼いやすいと感じやすい3つの部分

迎えたあとに「思ったより楽だった」と感じられやすいのは、次の3つです。どれも体の小ささから来ています。

  • 住まいを選びにくい:成犬でも体重3〜4kgほどで、専用スペースは畳1枚ぶんも要りません
  • 散歩の負担が軽い:1日2回・1回15〜20分ほどが目安で、走らせ続ける必要はありません
  • 指示が通りやすい:人のそばにいたがる犬種なので、こちらを見る時間が長く、教えたことが入りやすい傾向があります

とくに散歩は、雨の日に1回抜けても体調に響きにくいのが小型犬の利点です。共働きで朝が慌ただしい家庭でも、生活のかたちを大きく変えずに組み込めます。

手がかかると感じやすい3つの部分

逆に、迎えてから「聞いていたより大変」となりやすいのも3つに絞れます。いずれも毎日か毎月、必ず戻ってくる作業です。

  • 被毛:毎日のブラッシングと、月1回前後のカットが前提になります
  • 目のまわり:涙で毛が変色すると白い被毛では目立つため、日々の拭き取りが要ります
  • ひとりの時間:人といたがる気質なので、留守番は練習してから任せることになります

この3つは、性格の問題ではなく犬種の作りから来ています。だから「うちの子だけ手がかかる」わけではなく、マルチーズと暮らす以上ついてくる前提だと考えておくと気持ちが楽になります。

迎える前に、月1回サロンへ通える曜日が生活の中にあるかだけ先に確かめておくと安心です。

初めて犬を迎える人に向くかどうかの線引き

初めての1頭として選んで問題のない犬種です。体が小さいぶん力で振り回されることがなく、指示も入りやすいので、しつけで行き詰まりにくい部類に入ります。

ただし、初めてだからこそ見落としやすいのが、費用がずっと続くという点です。フード代よりも、月1回のトリミング代のほうが家計に効いてきます。

「毎月かかるお金」と「毎日かかる時間」を先に書き出してみて、そこに無理がなければ、初めての1頭として十分におすすめできます。

ほかの小型犬と迷ったときはお手入れの型で比べる

小型犬で迷っているなら、性格ではなく被毛の型で比べると答えが出やすくなります。手間の総量は、性格よりも毛の作りで決まるためです。

被毛は大きく3つに分かれます。伸び続けてカットが要る型、季節ごとに大量に抜ける型、短くて抜け毛も少ない型です。

  • カットが要る型:床は汚れにくいが、毎日のブラッシングと月1回のサロンが固定でかかる
  • 季節に抜ける型:カットは不要なことが多いが、換毛期は掃除とブラッシングの量が跳ね上がる
  • 短毛の型:どちらも軽いが、寒さに弱く服や室温の管理が必要になることがある

マルチーズは1つ目の型です。掃除機をかける回数は減りますが、そのぶんサロン代と毎日の時間を差し出す犬種だと考えてください。

「抜け毛が少ない犬がいい」という理由だけで選ぶと、この交換条件に気づかないまま迎えることになります。どちらの手間なら自分の暮らしで続くかで選ぶと、迷いが減ります。

マルチーズの飼いやすさを公式の犬種標準で確かめた5つの根拠

マルチーズの飼いやすさを公式の犬種標準で確かめた5つの根拠

「飼いやすい」という評価が、どこまで犬種そのものの性質に根ざしているのかを確かめました。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が公開しているマルチーズの犬種標準を読み、書かれている項目だけを拾っています(2026年9月2日確認)。

結果として、よく語られる飼いやすさの理由のうち、公式の記述で裏が取れたのは一部でした。裏が取れなかったものが誤りという意味ではなく、犬種の定義ではなく飼い主の実感として広まった話だということです。

出典はこちらです:一般社団法人ジャパンケネルクラブ「マルチーズ」

根拠1 体高と体重は雄と雌で数値が分かれている

公式標準の体高は、牡が21cm〜25cm、牝が20cm〜23cmと分けて書かれています。体重は牡牝ともに3kg〜4kgです。

ここで押さえておきたいのは、雄のほうが上限で2cmほど大きく設定されている点です。同じマルチーズでも、成犬になったときの見え方に差が出ます。

「3kg前後の犬」とひとまとめに紹介されることが多い犬種ですが、公式の幅は3kgから4kgです。1kgの差は小型犬にとって大きく、抱き上げたときの感覚もフードの量も変わってきます。

根拠2 性格は「穏やか」と「知的」が公式に明記されている

気質について、公式標準は「活発で、愛情深く、非常に穏やかで、大変知的である」と記しています。飼いやすさの説明でよく挙がる「穏やか」「賢い」は、犬種の定義そのものに書かれている言葉でした。

しつけが入りやすいと言われる背景には、この2語があります。教えたことを覚えるだけでなく、人の様子をよく見る犬種なので、叱って萎縮させるより褒めて伸ばすほうが結果につながります。

一方で、この気質は「うちの子は吠える」「気が強い」という悩みと矛盾しません。標準は理想の姿を示すもので、そこから外れる行動には別の理由があります。マルチーズの気の強さについてはマルチーズの性格が悪いと言われる理由を公式標準と突き合わせた記事で詳しく整理しています。

根拠3 用途は「コンパニオン&トイ」で人と過ごす犬とされている

用途の欄は「コンパニオン&トイ」、グループはFCIの第9グループ(愛玩犬)です。作業犬でも猟犬でもなく、人のそばで暮らすことを役割として作られてきた犬種だと公式に位置づけられています。

これは飼いやすさの根拠であると同時に、留守番が苦手といわれる理由でもあります。人といることが役割だった犬に、長時間ひとりで待つことを求めている構図だからです。

留守番を「できて当たり前」ではなく「練習して身につけるもの」と捉え直すと、対応が変わります。

根拠4 毛色はピュア・ホワイトで淡いアイボリーまで許容される

毛色は「ピュア・ホワイト。淡いアイボリーの色調も許容される」と書かれています。真っ白でなければおかしい、という理解は正確ではありません。

お手入れの面では、この白さが手間に直結します。散歩のあとに足先が黒ずみ、涙のあとが目の下に残ると、他の毛色の犬より変化がはっきり見えるためです。

逆に言えば、汚れや体調の変化に気づきやすい毛色でもあります。白は手がかかるぶん、観察の助けにもなります。

根拠5 原産国は「中央地中海沿岸地域」でマルタ島に限定されていない

原産国の欄は「中央地中海沿岸地域」です。マルタ島の名前だけで語られることが多い犬種ですが、公式の表記は特定の島ではなく地域を指しています。

由来についても、セム語の「málat」(隠れ家または港の意)にさかのぼり、中央地中海の港湾地域で鼠を狩っていたと説明されています。古代ローマ時代から存在し、既婚婦人のそばにいる犬として知られていました。

飼い方に直結する話ではありませんが、温暖な地域で育った犬種だという前提は覚えておくと役に立ちます。日本の冬と真夏は、どちらもこの犬種にとっては極端な環境です。

オスとメスで暮らし方に差が出るところ

公式標準が数値を分けているのは体高だけで、気質は雄雌をまとめて書かれています。つまり「オスは気が強い」「メスはおとなしい」は、犬種の定義に基づく話ではありません。

実際の傾向として、雄のほうが縄張りを意識した行動が出やすいとはよく言われます。ただし個体差のほうが大きく、性別だけで選ぶ根拠にはなりません。

暮らしに関わる差としては、体高の上限が2cm違う点のほうが実務的です。同じカットでも仕上がりの印象が変わりますし、洋服やハーネスのサイズ選びにも影響します。

性別を決めるより、実際に会ってみて、その子が人にどう反応するかを見るほうが確実です。

よく言われる飼いやすい理由7つと公式標準の記述を突き合わせた表

飼いやすさの説明として語られやすい7項目を並べ、公式標準に対応する記述があるかどうかで整理しました。「記載なし」は、犬種の定義には書かれていないという意味です。

よく言われる理由公式標準の記述裏が取れるか
体が小さく室内で飼える体高 牡21〜25cm・牝20〜23cm/体重3〜4kg取れる
穏やかでしつけやすい「非常に穏やかで、大変知的である」取れる
愛情深く人になつく「愛情深く」/用途はコンパニオン&トイ取れる
抜け毛が少ない毛質の規定はあるが抜け毛の量には触れていない記載なし
運動量が少ない気質は「活発で」と記されている記載なし
体臭が少ないにおいに関する記述はない記載なし
留守番が得意用途は人のそばで暮らすコンパニオン記載なし

7項目のうち、公式の記述で裏が取れたのは3つでした。残りの4つは、飼い主が実際に暮らして感じてきたことが広まったもので、犬種の定義とは別のところにあります。

とくに注意したいのが「運動量が少ない」です。公式標準は気質の最初に「活発で」と書いていて、おとなしく寝ている犬という前提にはなっていません。

散歩の距離は短くて足りますが、遊ぶ時間まで削ってしまうと退屈から吠えや破壊につながります。運動量が少ないのではなく、必要な運動の中身が「距離」ではなく「遊び」に寄っていると考えるほうが実態に近いです。

マルチーズのお手入れは毎日5分と月1回のトリミングが基本です

マルチーズのお手入れは毎日5分と月1回のトリミングが基本です

マルチーズの手間の大半は被毛にあります。毎日のブラッシングを5分、2週間に1回程度のシャンプー、月1回前後のトリミングが基本の組み立てです。

この「毎日・隔週・毎月」の3層が回っていれば、被毛のトラブルはほとんど防げます。逆に、どれか1つが抜けると他の2つの負担が増えていきます。

毎日のブラッシングは根元まで届かせる

マルチーズはアンダーコートを持たないシングルコートの犬種で、毛量そのものは多くありません。そのため、力の強いブラシで引くと皮膚を傷めやすくなります。

先が丸いピンブラシで、毛の流れに沿って根元から梳かすのが基本です。表面だけを撫でていると、内側でもつれが育ち、ある日突然かたまりになって見つかります。

もつれやすいのは、耳のうしろ・脇の下・内股・尻尾のつけ根です。この4か所だけでも毎日通しておくと、サロンで短く刈り込むことになる事態を避けられます。

シャンプーは2週間に1回程度を目安にする

全身のシャンプーは2週間に1回ほどが目安です。白い被毛は皮脂で黄ばみやすく、間隔が空くとくすんで見えてきます。

洗う前にブラッシングでもつれをほどいておくのが順番です。もつれたまま濡らすと固く締まってしまい、乾かす段階でほどけなくなります。

乾かすときは、根元に風を当てて中まで乾かします。生乾きが続くと皮膚が蒸れて、においやかゆみの原因になります。

梅雨から夏にかけては、汗ばむ季節ではなくても皮膚が蒸れやすくなります。この時期だけ間隔を少し詰める家庭も多く、におい方を見ながら調整すると失敗しません。

逆に、洗いすぎも皮膚の乾燥につながります。毎週洗っているのに赤みやフケが出るようなら、間隔を空けるほうへ振ってみてください。

トリミングは月1回前後で毛が伸び続ける前提で組む

マルチーズの毛は抜け落ちにくいかわりに伸び続けます。カットをしないという選択肢が事実上ないのが、他の小型犬との一番の違いです。

頻度は月1回前後が目安になります。料金は地域とサロン、カットの内容で幅があるため、通える範囲のサロンに直接確認しておくと計画が立てやすくなります。

全身を伸ばす「フルコート」は美しい反面、毎日の手入れがかなり重くなります。初めて迎える家庭では、体の毛を短くそろえる形から始めるほうが続きます。

サマーカットで短くしすぎない

夏に涼しくしてあげたくて、極端に短く刈りたくなることがあります。ただ、アンダーコートを持たない犬種なので、被毛は日差しから皮膚を守る役割も担っています。

短くしすぎると、日焼けや皮膚の乾燥につながることがあります。夏の対策は毛を刈る方向より、室温と散歩の時間帯を調整する方向で考えるほうが無難です。

どこまで短くしてよいかは体質にもよるので、迷ったら担当のトリマーさんに相談してから決めてください。

目のまわりと耳は毎日見る場所にする

目の下が赤茶色くなるのは、涙が毛に染みて変色するために起こります。白い被毛のマルチーズでは、少量でもはっきり見えるのが特徴です。

毎日の対応としては、濡らしたガーゼでそっと拭き、目に入りそうな毛を短く保つことです。ゴシゴシこすると皮膚が荒れて、かえって涙が増えることがあります。

耳は毛が生えていて蒸れやすい作りです。においが強い、頭をよく振る、耳を掻くといった変化が続くときは、自宅でどうにかしようとせず動物病院で診てもらってください。

爪と歯と足裏の毛はサロンの日にまとめる

被毛のほかに、爪切り、足裏の毛のカット、肛門腺のケアが定期的に必要です。どれも自宅でできますが、慣れないうちは無理をしないほうが安全です。

足裏の毛が伸びると、肉球が床に接しなくなって滑ります。膝への負担を減らす意味でも、伸びっぱなしにしない場所です。

これらはトリミングの日にまとめて頼めることが多いので、月1回の予約に含めてしまうと管理が楽になります。料金に含まれるかどうかはサロンによって違うため、予約のときに確かめてください。

歯みがきだけは自宅の担当です。小型犬は歯の間隔が詰まりやすいので、子犬のうちから口に触れられることに慣らしておくと続けやすくなります。

白以外の色が出ることもある

公式標準は「ピュア・ホワイト。淡いアイボリーの色調も許容される」としています。真っ白から少し外れた色味は、犬種として認められた範囲に入るということです。

子犬のうちは耳のあたりに薄い色が乗っていて、成長とともに白くなっていく子もいます。色が抜けきらずに残ることもあり、これは異常ではありません。

ただし、急に一部だけ色が変わった、皮膚が赤くなっている、といった変化は毛色の話ではありません。心配なときは動物病院で診てもらってください。

1週間のお手入れ記録の付け方

お手入れが続くかどうかは、迎える前には分かりません。そこで、迎えてからの最初の1週間だけ、記録をつけてみることをおすすめします。

  1. ブラッシングをした時間帯と、かかった分数を書く
  2. もつれが見つかった場所に印をつける(耳うしろ・脇・内股・尻尾)
  3. 目の下の変色を「なし・薄い・濃い」の3段階で記録する
  4. 足先の汚れ落としをしたかどうかに丸をつける
  5. 1週間の合計時間を出して、続けられる量かを確かめる

1週間で合計35分から50分ほどに収まっていれば、無理なく続けられる範囲です。もし毎日15分以上かかっているなら、カットの長さが生活に合っていない可能性があります。

この記録は、サロンで「どのくらいの長さにしたいか」を伝えるときの材料にもなります。感覚ではなく実際の分数で相談できると、仕上がりの希望が伝わりやすくなります。

マルチーズの散歩は1日2回で合計30分前後が目安です

マルチーズの散歩は1日2回で合計30分前後が目安です

散歩は1日2回、1回15〜20分ほどが目安です。走り込みや長距離は必要ありませんが、外に出す回数を減らしてよいという意味ではありません。

公式標準が気質の最初に「活発で」と置いていることからも分かるとおり、体を動かしたい欲求はしっかりあります。距離ではなく、におい嗅ぎや遊びで満たしてあげる形が合っています。

散歩は距離よりにおいを嗅ぐ時間を確保する

犬にとって、においを嗅ぐ行為はかなりの頭の運動になります。同じ20分でも、引っぱって歩かせるより、立ち止まって嗅がせるほうが満足度が上がります。

子犬のうちは、外の音や人に慣れる時間としても散歩が使えます。抱いたまま外を眺めるだけでも、家の中では得られない刺激になります。

気温には注意してください。地面に近い体の高さなので、夏のアスファルトは思っているより熱くなっています。

室内の遊びで運動量を補う

雨の日や真夏に散歩を短くしたときは、室内の遊びで補えます。引っぱりっこや、転がしたおもちゃを持ってこさせる遊びは、追いかけて捕まえるという犬本来の動きに近い形です。

時間は5分から10分でも構いません。短くても集中して遊ぶほうが、だらだら長く歩くより満足しやすい傾向があります。

おやつを部屋に隠して探させる遊びも、頭を使うので疲れます。留守番の前に取り入れると、落ち着いて待てることが多くなります。

床とソファは迎える前に手を入れる

体重3〜4kgの犬にとって、フローリングは滑って踏ん張れない床です。膝への負担が続くと、後ろ足を気にするそぶりが出ることがあります。

過ごす範囲だけでもマットやカーペットを敷いておくと、走ったときの踏ん張りが効きます。迎えてから買い足すより、来る前に済ませておくほうが確実です。

ソファやベッドへの飛び降りも、着地の衝撃が体に集中します。上り下りする場所には、犬用のステップかスロープを置いてください。

床の対策は完璧を目指さなくて大丈夫です。まずはよく走る廊下と、着地する場所の1枚から始めてみてください。

室温は暑さと寒さの両方に備える

ルーツが温暖な地中海沿岸の犬種で、しかもアンダーコートを持ちません。寒さをしのぐ内側の毛がないぶん、冬は室温が下がりすぎないようにします。

一方で、被毛が長く熱がこもるため、夏の高温にも強くありません。留守番中もエアコンを止めない前提で計画してください。

洋服は、寒さ対策と汚れよけの両方で役に立ちます。嫌がる子もいるので、子犬のうちから短時間ずつ慣らしておくと後が楽です。

マルチーズの留守番は短い時間から練習して伸ばします

マルチーズの留守番は短い時間から練習して伸ばします

留守番は、練習すればできるようになります。ただし、迎えた初日からいきなり数時間任せるのではなく、数分単位から積み上げるのが前提です。

人のそばで暮らすことを役割としてきた犬種なので、ひとりの時間は自然には身につきません。留守番は性格ではなく、教える技術のひとつだと考えてください。

留守番の練習は5分から始める

手順はシンプルです。段階を飛ばさず、前の段階で落ち着いていることを確かめてから次へ進みます。

  1. ケージやサークルの中で、飼い主が見える状態で落ち着いて過ごせるようにする
  2. 同じ部屋にいながら、犬に構わない時間を10分ほど作る
  3. 別の部屋へ移動して5分だけ姿を消し、戻っても大げさに構わない
  4. 5分が平気になったら15分、30分と伸ばしていく
  5. 1時間を落ち着いて過ごせたら、外出の練習に切り替える

大切なのは、出かけるときと帰ったときに騒がないことです。別れと再会が大きな出来事になるほど、待つ時間の不安が強くなります。

途中でうまくいかなくなったら、ひとつ前の段階に戻します。時間を縮めるのは失敗ではなく、練習の一部です。

留守番中に起きやすいトラブルの見分け方

留守番でよく起きるのは、吠え続ける・家具やコードを噛む・トイレの失敗・帰宅後の過度な興奮です。どれも「困った行動」に見えますが、原因は退屈と不安に分かれます。

退屈が原因なら、留守番の前に遊びと散歩を入れるだけで減ります。不安が原因のときは、時間を短くして練習をやり直す必要があります。

見分けるには、出かけた直後の10分を録画してみてください。すぐに寝るなら退屈寄り、出て行った扉の前から動かず鳴き続けるなら不安寄りです。

留守番中の事故を防ぐ部屋のつくり方

留守番でいちばん怖いのは、吠えよりも事故です。部屋を自由に動ける状態にしていると、思わぬものを口に入れてしまうことがあります。

  • 電気のコードは、カバーをかけるか手の届かない位置へ動かす
  • ビニール袋、輪ゴム、靴下などの小物を床に置かない
  • 観葉植物は種類によって危険なので、届かない場所へ移す
  • ゴミ箱はふた付きにするか、別の部屋へ出しておく

慣れるまではケージやサークルの中で待たせるほうが安全です。狭い場所に閉じ込めるようで気が引けるかもしれませんが、犬にとっては見張る範囲が狭いほうが落ち着けます。

様子が気になるときは、室内カメラを置くと確認できます。吠えている時間帯が分かると、原因が退屈と不安のどちらなのかも見えてきます。

留守番の時間は4時間を一区切りにする

留守番の長さは、4時間程度を一区切りに考えると組み立てやすくなります。トイレの間隔と、水の減り方から見ても妥当な範囲です。

それ以上になる日が続くなら、昼に立ち寄ってもらう、ペットシッターに頼む、といった手を先に用意しておきます。子犬やシニアでは、この時間はさらに短く見積もってください。

フルタイムで働いていても飼えないわけではありません。ただ、「毎日8時間ひとり」が前提の暮らしだと、この犬種には負担が大きいのは確かです。

子犬期に見せておきたいものを決めておく

子犬のうちに、いろいろな人や音、場所に少しずつ触れておくと、物おじしにくくなります。マルチーズは体が小さいぶん、驚いたときに吠えて距離を取ろうとしやすい犬種です。

やみくもに外へ連れ出すより、見せておきたいものをリストにしておくほうが抜けがありません。1日1つずつでも十分です。

  • 家族以外の人(大人・子ども・帽子をかぶった人)
  • 生活の音(インターホン、掃除機、ドライヤー、雨の音)
  • 体を触られること(口、耳、足先、足の指、しっぽ)
  • 道具(ブラシ、爪切り、キャリー、ハーネス)
  • 外の環境(車の音、自転車、ほかの犬、傘)

とくに3つ目は、お手入れが一生続く犬種だからこそ外せません。足の指1本ずつまで触れるようにしておくと、サロンでも家でも負担が減ります。

怖がったときは無理に近づけず、距離を取って落ち着くのを待ちます。嫌な記憶にしてしまうと、次から抵抗が強くなります。

吠えとトイレのしつけは仕組みで減らす

吠えの多くは、警戒か要求のどちらかです。警戒吠えは、外の音や人が見える場所にケージを置いていることが引き金になりやすいので、置き場所を変えるだけで減ることがあります。

要求吠えは、吠えたときに構ってしまうと定着します。鳴きやんだ一瞬で声をかけると、静かにしているほうが得だと覚えていきます。

トイレは、失敗を叱らず、成功した瞬間だけ褒める形が近道です。叱ると、人の見ていない場所で排泄するようになり、かえって覚えが遅くなります。

生後5〜6か月ごろに指示が通りにくくなる時期がある

子犬期にできていたことが、生後5〜6か月ごろから急に通らなくなることがあります。呼んでも来ない、噛む力が強くなる、といった変化です。

成長の過程で起きる一時的な変化なので、しつけが失敗したわけではありません。ここで叱る回数を増やすと、人の手を警戒するほうを覚えてしまいます。

やることは今までと同じで、できた瞬間に褒めるだけです。要求に押し切られない範囲で、淡々と続けていれば落ち着いていきます。

マルチーズを飼うお金は毎月・毎年・突発の3層で考えます

マルチーズを飼うお金は毎月・毎年・突発の3層で考えます

費用を「毎月」「毎年」「突発」の3つに分けておくと、家計に落とし込みやすくなります。マルチーズで特徴的なのは、毎月の欄にトリミング代が固定で入ることです。

フード代だけを見て予算を組むと、あとで足りなくなります。金額そのものは地域とお店で幅があるので、近くのサロンと動物病院で確かめたうえで表を埋めてください。

迎えるときにかかるお金

子犬本体の価格に加えて、暮らしを整える道具の費用がかかります。血統や月齢、迎える先によって本体価格は大きく動くため、複数を見比べてから決めてください。

  • 本体価格:ブリーダー、ペットショップ、保護犬の譲渡で条件が変わります
  • 住まいの道具:ケージ、クレート、ベッド、食器、トイレ用品
  • お手入れの道具:ピンブラシ、コーム、爪切り、歯ブラシ
  • 外出の道具:ハーネス、リード、キャリー
  • 初回の医療:健康診断、混合ワクチン、狂犬病予防注射、登録

迎え先の選択肢には、保護犬の譲渡も含まれます。成犬から迎える場合は、性格やお手入れへの慣れが分かった状態で暮らし始められる利点があります。

迎え先は3つあり、かかるものが変わる

迎え先は大きく3つです。ブリーダーから直接、ペットショップ、保護犬の譲渡で、それぞれ見ておくところが変わります。

  • ブリーダー:親犬や育った環境を見られる。お手入れの慣れ具合を聞ける
  • ペットショップ:複数の子を比べやすい。健康状態と保証の内容を確かめる
  • 譲渡:成犬から迎えることが多く、性格が分かった状態で始められる

どこから迎える場合でも、確かめておきたいのは同じです。ワクチンの接種状況、これまでの体調、そして人に触られることにどれだけ慣れているかの3点になります。

3点目は、この犬種ではとくに重要です。体に触れられるのが苦手なまま成犬になると、毎日のブラッシングもサロンも一気に難しくなります。

「かわいいから」で決める前に、抱っこして足先を触らせてもらってください。そのときの反応が、これからの手入れのしやすさを一番よく表します。

毎月かかるお金の中身

毎月の欄に入るのは、フード、おやつ、トイレシート、そしてトリミング代です。このうち金額の幅が大きいのはトリミングで、カットの内容やオプションで変わります。

爪切りや肛門腺だけを別料金にしているサロンもあります。予約のときに「全身カット込みでいくらか」を確かめておくと、毎月の見込みが立てやすくなります。

フードは体重3〜4kgの犬なので、量そのものは多くありません。極端に安いものを探すより、体に合って続けられるものを選ぶほうが結果的に負担が減ります。

毎年かかるお金の中身

毎年の欄には、狂犬病予防注射、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防が並びます。金額は動物病院や地域で異なるので、かかりつけで確認してください。

これらは飼い主が行う予防で、省略できるものではありません。トリミングサロンの利用にも、予防接種を受けた証明を求められることが一般的です。

健康診断も、年に1回は毎年の欄に入れておくと安心です。小さな変化を早く見つけられると、結果として突発の出費を抑えられます。

突発でかかるお金の備え方

突発の欄は、けがや病気の治療費です。マルチーズで話題になりやすいのは、目のトラブル、外耳炎、膝のトラブル、シニア期の心臓です。

治療費は状態と病院で大きく変わるため、金額を先に決め打ちできません。だからこそ、毎月少しずつ積み立てるか、ペット保険で備えるかを迎える前に決めておきます。

保険は加入年齢や条件に制限があることが多く、迎えたあとに調べ始めると選択肢が狭まります。子犬のうちに比較しておくのが現実的です。

マルチーズの健康で見ておきたい場所と寿命の考え方

マルチーズの健康で見ておきたい場所と寿命の考え方

マルチーズと暮らすうえで日常的に見ておきたいのは、目、耳、膝、そしてシニア期の心臓です。どれも、飼い主が毎日の中で変化に気づける場所にあります。

ここで挙げるのは一般的な情報であって、診断ではありません。気になる様子があるときは、自己判断で様子を見ずに動物病院で相談してください。

目のまわりで気づけるサイン

涙の量が急に増える、目やにの色が変わる、まぶしそうに目を細める。こうした変化は、白い被毛のおかげで比較的早く気づけます。

目のまわりの毛が伸びて眼に触れていることが刺激になっている場合もあります。カットの間隔が空いているときは、まず毛の長さを見てあげてください。

片目だけ様子が違うときや、目をこすり続けるときは、家庭でのケアでは対応できません。早めに動物病院で診てもらってください。

耳と皮膚で気づけるサイン

マルチーズは垂れ耳で、耳の中にも毛が生えているため通気がよくありません。湿気の多い季節は、においや汚れの変化が出やすくなります。

頭を頻繁に振る、片側だけ掻く、耳を触られるのを嫌がる。こうした様子が続くときは、綿棒などで奥をいじらず受診してください。

皮膚は、乾かし残しや洗いすぎでも荒れます。シャンプーのあとに赤みやかゆみが出るようなら、頻度や使うものを見直す合図です。

膝と関節で気づけるサイン

小型犬では、膝のお皿がずれるトラブルが知られています。歩いていて急に後ろ足を上げる、スキップのような歩き方をする、といった様子が手がかりです。

家庭でできるのは、滑る床を減らすことと、体重を増やしすぎないことです。抱き上げるときに脇の下だけを持つと体がねじれるので、お尻も支えてください。

一時的に足を上げてもすぐ元に戻るからと放置せず、続くようなら診てもらうのが安全です。

名前を知っておきたい4つのトラブル

マルチーズで名前が挙がりやすいトラブルを、部位ごとに並べておきます。名前を知っておくと、動物病院で説明を聞くときに理解が早くなります。

  • 流涙症:涙があふれて目の下の毛が変色する状態。鼻涙管の詰まりや刺激が関わる
  • 外耳炎:耳の中が蒸れて炎症が起きる状態。垂れ耳と耳毛の多さが背景にある
  • 膝蓋骨脱臼:膝のお皿がずれる状態。滑る床や飛び降りが負担になる
  • 僧帽弁閉鎖不全症:心臓の弁がうまく閉じなくなる状態。シニア期の小型犬で知られる

ここに挙げたのは一般的な知識であって、うちの子がそうだという話ではありません。名前を知っていると不安になりやすいので、当てはめて判断しないようにしてください。

飼い主にできるのは、早く気づくことだけです。診断と治療の判断は動物病院に任せ、気になる様子が続くときは早めに相談してください。

食事の量は体重と年齢に合わせて調整する

体重3〜4kgの犬なので、1日に食べる量そのものは多くありません。量の目安は、使っているフードのパッケージに体重別で書かれているので、そこを起点にします。

ただし、書かれている量はあくまで基準です。同じ体重でも運動量や年齢で必要な量は変わるので、体つきを見ながら調整していきます。

見るのは数字より体です。上から見て腰にくびれがあるか、肋骨に軽く触れて骨の位置が分かるかを、週に1回確かめると変化に気づけます。

体重が増えると膝と心臓の負担になります。おやつを増やした週は食事を少し減らすなど、合計で考えてください。

犬全体の平均寿命から見た付き合いの長さ

アニコム損害保険が公開している「家庭どうぶつ白書2025」のニュースリリースによると、犬の平均寿命は14.1歳です。対象となった期間は2008年4月1日から2024年3月31日まで、公開は2025年12月17日でした。

同じ資料では、犬種別の数字としてトイ・プードル15.3歳、ビション・フリーゼ15.0歳、カニーンヘン・ダックスフンド14.8歳、柴14.7歳が挙げられています。小型の愛玩犬が上位に並ぶ傾向が読み取れます。

出典はこちらです:アニコム ホールディングス「アニコム 家庭どうぶつ白書2025」発行のお知らせ

迎えるときに考えたいのは、10年以上先の自分の生活です。子どもの進学、転居、自分の年齢まで含めて、最後まで一緒にいられるかを見てから決めてください。

家庭の工夫で変えられることと、変えられないこと

正直に線を引いておきます。家庭の工夫で改善が見込めるのは、環境と習慣に原因があるものです。

  • 見込めること:もつれ、足先の汚れ、留守番の不安、要求吠え、床の滑り、体重の管理
  • 見込めないこと:生まれ持った体の作り、遺伝が関わる病気、痛みを伴う症状、急に始まった行動の変化

下の欄に当てはまるものは、しつけやケアの工夫では届きません。時間をかけて家庭で頑張るほど発見が遅れるので、早めに専門家の手に渡すほうが結果につながります。

迷ったときの目安は、「3日続いているか」「痛がっているか」「食欲や元気に影響しているか」の3つです。ひとつでも当てはまるなら、心配なときは動物病院へ相談してください。

マルチーズが飼いやすい家庭と、正直に向かない家庭

マルチーズが飼いやすい家庭と、正直に向かない家庭

ここまでの内容をふまえて、どんな家庭に向いていて、どんな家庭には勧めにくいのかを整理します。犬種の良し悪しではなく、暮らしとの相性の話です。

飼いやすいと感じられる家庭の条件

  • 毎日5分ほど、犬の体に触れる時間を確保できる
  • 月1回サロンに通う予定と費用を、10年以上続けられる見込みがある
  • 日中に誰かが家にいるか、留守が4時間程度で区切れる
  • 室温を年間を通して管理できる住まいである
  • 激しい運動より、そばで過ごす時間を楽しみたいと思っている

この5つが揃っている家庭なら、初めての1頭でも安心して迎えられます。とくに最後の1つは、この犬種との相性を大きく左右します。

別の犬種も検討したほうがよい家庭

  • お手入れに時間を割けず、サロン代も毎月は難しい
  • 平日は毎日8時間以上、家に誰もいない状態が続く
  • 一緒に走ったり長距離を歩いたりする相棒を探している
  • 抜け毛がないから手間がかからない犬種だと考えている

4つ目は誤解が起きやすいところです。マルチーズは抜け毛で床が汚れにくい反面、毛が伸び続けるぶんの手間が別にかかります。

掃除の手間を減らしたいという理由だけで選ぶと、想定していなかったお手入れの時間に追われることになります。

マルチーズの飼いやすさに関するQ&A

マルチーズの飼いやすさに関するQ&A

マルチーズは初めて犬を飼う人でも大丈夫ですか

初めての1頭として問題のない犬種です。体重3〜4kgと小さく力も強くないため、散歩や日常の扱いで苦労することは多くありません。

ただし、毎日のブラッシングと月1回前後のトリミングは省略できません。この手間を続けられるかが、初めてかどうかより大きな分かれ目になります。

マルチーズは一人暮らしや共働きでも飼えますか

飼えますが、留守番の練習と時間の設計が前提になります。留守が4時間程度で区切れる生活なら、無理なく暮らせます。

毎日8時間以上ひとりになる場合は、昼に立ち寄る、シッターに頼むなどの手を先に用意してください。人のそばで暮らすことを役割としてきた犬種なので、長時間の孤独は負担になります。

マルチーズは吠えてうるさいですか

吠えやすさには個体差があり、環境の影響も大きく受けます。外の音や人が見える場所にケージを置いていると、警戒して吠える回数が増えます。

置き場所を静かな場所へ移す、要求で吠えたときに構わない、という2点で減ることが多いです。集合住宅では、迎える前から吠え対策を考えておくと安心です。

マルチーズは抜け毛が少ないから手間がかからないですか

抜け毛で床が汚れにくいのは事実ですが、手間が少ないわけではありません。毛が抜け落ちにくいということは、伸び続けてもつれるということでもあります。

掃除の負担は減る一方で、ブラッシングとカットの負担が増えます。合計の手間で見ると、短毛の犬種より軽くなるとは限りません。

マルチーズの散歩は毎日必要ですか

基本は毎日で、1日2回・1回15〜20分ほどが目安です。運動というより、外のにおいや音に触れる時間として必要になります。

天候や気温で行けない日は、室内の遊びで補えます。引っぱりっこやおやつ探しなど、頭を使う遊びのほうが短時間で満足しやすい傾向があります。

マルチーズは子どもや先住犬がいても飼えますか

飼えますが、体の小ささから来る配慮が要ります。落としたり踏んだりする事故が起きやすいので、小さな子どもには抱き方と触り方を先に教えてください。

先住犬がいる場合は、体格差が大きすぎない組み合わせのほうが安全です。じゃれ合いの勢いだけでもけがにつながることがあります。

マルチーズは多頭飼いに向いていますか

体格が近い相手であれば、多頭飼いは可能です。ただし、留守番が寂しいからという理由で2頭目を迎えても、飼い主と過ごしたい気持ちは別のものなので解決しないことがあります。

迎えるなら、先住犬のしつけが落ち着いてからにしてください。1頭ずつ向き合う時間を確保できる頭数にとどめることが、結果的にどちらの負担も減らします。

マルチーズのトイレのしつけは難しいですか

特別に難しい犬種ではありません。人をよく見る気質なので、成功したときに褒める形を続ければ覚えていきます。

失敗を叱るとかえって時間がかかります。見ていない場所で排泄するようになり、成功を褒める機会そのものが減ってしまうためです。

まとめ:マルチーズの飼いやすさはお手入れを続けられるかで決まる

最後に、この記事で確かめたことを整理します。

  • 公式の犬種標準では、体高は牡21〜25cm・牝20〜23cm、体重3〜4kg、気質は「活発で、愛情深く、非常に穏やかで、大変知的である」と記されている
  • よく言われる飼いやすい理由7つのうち、公式の記述で裏が取れたのは「小ささ」「穏やかさ・知的さ」「愛情深さ」の3つだけだった
  • 「運動量が少ない」は公式の気質と食い違い、散歩の距離より遊びの時間で満たす犬種である
  • 手間は毎日5分のブラッシング、2週間に1回のシャンプー、月1回前後のトリミングの3層で回る
  • 留守番は5分から練習して伸ばし、4時間程度を一区切りに設計する
  • 費用は毎月・毎年・突発の3層に分け、毎月の欄にトリミング代を固定で入れておく
  • 健康は目・耳・膝・シニア期の心臓を毎日の中で見て、3日続く変化は動物病院へ相談する

次の一歩としておすすめしたいのは、近くのトリミングサロンに全身カットの料金と予約の取りやすさを聞いてみることです。ここに無理がなければ、マルチーズはとても暮らしやすい相棒になります。

聞くことは3つで足ります。全身カット込みの料金、次に取れる予約はいつごろか、爪切りや肛門腺が料金に含まれるかどうかです。

この3つが分かれば、毎月の費用と時間がほぼ確定します。あとは、その暮らしを10年以上続けられるかを自分に確かめるだけです。

迎えたあとに気になる変化が出てきたときは、家庭で抱え込まず、心配なときは動物病院へ相談してください。

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