白い大きな犬と暮らしたいと思っても、飼うのが大変という話ばかり出てきて迷いますよね。大変だと言われることが横並びに置かれていて、いつ何が来るのかが見えないからです。
サモエドを飼うのが大変なのは、負担が一年中おなじ重さで続くからではありません。重くなる時期が子犬のうちと季節の変わり目と夏の3つに分かれていて、それぞれ終わり方が違います。
欠点として挙がる6つ、毎年かかる費用の目安、後悔につながりやすい条件の順です。
- 負担が重くなる3つの時期
- 欠点として挙がる6つ
- 後悔しやすい3つの条件
サモエドを飼うのが大変なのは子犬のうちと季節の変わり目と夏

サモエドを飼うのが大変なのは、負担が重くなる時期が子犬のうちと季節の変わり目と夏の3つに分かれるからです。この3つは続く長さも、終わりがあるかどうかも違います。
横並びの箇条書きで読むと、暑さと抜け毛と散歩が同時に押し寄せてくるように見えます。実際には時期ごとに山があり、あいだには落ち着いた期間もあります。
下の表は、大変さを時期で分けて、時間や頻度の数字が付いているものだけを数字の欄に入れたものです。
| 時期 | 重くなること | 時間・頻度の数字 | 出どころ |
|---|---|---|---|
| 子犬のうち | 夜鳴きと噛み癖 | 記載なし | 飼い主が書いた記録 |
| 季節の変わり目 | 抜け毛の量 | 記載なし | 飼い方のガイド |
| 気温が上がる時期 | 室温を下げ続ける | 記載なし | 飼い方のガイド |
| 一年中(毎日) | 散歩 | 1日2回・合わせて1〜2時間 | 飼い方のガイド |
| 一年中(毎日) | 毛の手入れ・歯と爪 | 記載なし | 飼い方のガイド |
時間の目安が数字で出ているのは散歩だけです。残りは「多い」「弱い」という言い方にとどまるので、自分の家ではどのくらいかを置き換えて考える必要があります。
子犬のうちは夜鳴きと噛み癖でつまずく
子犬のうちにいちばん多いつまずきは、夜鳴きと噛み癖です。念願の子犬を迎えたのに眠れず、しつけの動画を見て追い込まれていった過程を書いた飼い主の記録があります。
その記録では、乗り越えたきっかけも書かれていました。情報を集めるのを一度やめて、目の前の子犬のペースに合わせ直したという流れです。
白い子犬の写真を見てから迎えたい気持ちが固まる人は多く、子犬を見てはいけないと言われる理由もここにつながっています。先に大変さを知っておくほど、この時期はしのぎやすくなります。
季節の変わり目は抜け毛の量が山になる
季節の変わり目は、抜け毛の量が一年のなかで山になります。厚い毛が二重に生えている体なので、入れ替わる時期には毛が家のなかに回ります。
この時期は毛の手入れが毎日の作業になります。何分かかるかは書かれていないので、最初の数日は時間を計ってみてください。
抜け毛は掃除の手間だけでなく、集合住宅では近所への配慮にもつながります。風で飛ぶ場所で梳かさない、というだけでも違ってきます。
気温が上がる時期は室温を下げ続けることになる
気温が上がる時期は、部屋の温度を下げ続けることになります。暑さと湿気の両方に弱いと書かれていて、冷房を一日中つけたままにするという書き方も見かけます。
何度にすればよいかという公的な基準は見当たりません。数字が決まっていないぶん、自分の家でいちばん暑い時間に測るところから始めることになります。
電気代は夏のあいだずっと上がります。ここは工夫で減らしにくい出費だと考えておいてください。
一年中続くのは散歩と毛の手入れ
時期に関係なく毎日続くのは、散歩と毛の手入れです。散歩は1日2回に分け、合わせて1〜2時間という目安が出ています。
朝と夜に出ることになるので、仕事や家事の時間割に先に入れておく必要があります。歯と爪の手入れもここに乗ってきます。

散歩の1〜2時間は、朝と夜に分けて家族の誰が出るかまで決めておくと現実の予定に乗りますよ。
サモエドの欠点として挙がるのは6つ

サモエドの欠点として挙がるのは、暑さ、抜け毛、力の強さ、留守番、頭の良さへの誤解、においの6つです。性格そのものを欠点として挙げているものはありません。
6つのうち前の4つは環境と体格の話で、後の2つは言われ方の話です。分けて見ると、自分の家で当てはまるものだけを数えられます。
暑さと湿気に弱い
暑さにも湿気にも弱い犬種です。寒い土地で橇を引く用途の犬だと犬種標準に示されているので、日本の夏は体のつくりと合いません。
熱中症に気をつけたい犬種として名前が挙がることもあります。夏に室温を保てる部屋があるかどうかが、迎えられるかの分かれ目になります。
抜け毛の量が多い
抜け毛の量は多い側の犬種です。毛が二重で厚いので、梳かしても床に落ちるぶんが残ります。
掃除の回数が増えるのは避けられません。どこで梳かすかを決めておくと、家のなかに回る量を減らせます。
力が強く引っぱられる
力が強いので、散歩で引っぱられる場面が出てきます。犬種標準には「力強く、耐久力に富み」という書き方があり、理想の体高は牡が57センチ、牝が53センチと示されています。
この体格を支えられる人が散歩に出る必要があります。ほかの犬種と並べた大きさの比べ方も見ておくと、想像しやすくなります。
寂しがりで留守番が苦手
留守番が長い家では負担が大きくなります。寂しがり屋という書き方をされることが多く、人と一緒に過ごす時間を求める犬種だとされています。
留守番そのものができないという話ではありません。家にだれもいない時間が毎日どのくらいかを、先に数えておくことが大事です。
「頭が悪い」と言われるのは覚えないからではない
「頭が悪い」という言われ方は、覚える力の話ではないと考えられます。犬種標準には狩猟本能はごく僅かだと書かれていて、人の指示で狩りをする役割を担ってきた犬種ではありません。
指示にすぐ従う形で育てられてきた犬種と比べると、反応がゆっくりに見える場面はあります。それを覚えないと受け取ると、教え方が強くなりやすいので注意が要ります。
においは洗う頻度で変わる
においの強さは、洗う頻度と乾かし方で変わります。臭いやすいと書かれることがありますが、どのくらいの間隔で洗うかという決まった正解は出ていません。
毛が厚いので、乾かしきらないと蒸れやすくなります。においが急に強くなったときは、皮膚の状態を動物病院で見てもらってください。
サモエドの大変さは犬種標準の記述で説明がつく

サモエドの大変さは、公式に示されている犬種標準の記述だけでほとんど説明がつきます。2026年10月5日時点で、公式には原産国・用途・理想体高・習性が示されています。
飼い方のコツより先に、ここを読んだほうが納得が早いです。大変さの出どころが体のつくりと役割にあることが分かります。
原産地と用途が暑さの弱さにつながる
原産国はロシア北部およびシベリアで、用途は橇を引く犬と伴侶犬です。北部では猟犬や橇犬として用いられたと、ジャパンケネルクラブの犬種標準に記されています。
寒い土地で働くために厚い毛を持つ体です。夏に弱いのは体質ではなく、そもそもの産地と役割から来ていると考えられます。
理想体高57センチという体の大きさ
理想の体高は牡57センチ、牝53センチと示されています。上下3センチ以内のずれは許されるという書き方で、一般外貌は中型で力強く耐久力に富むとされています。
この大きさは、散歩の力だけでなく食べる量や道具の大きさにも効いてきます。体格で決まる出費は、あとから下げにくい部分です。
社交的で番犬には用いられないという記述
たいへん社交的なので番犬として用いることはできない、と犬種標準に書かれています。習性は友好的で開放的、注意深く活き活きとしているという表現です。
見張りを期待して迎えると、役割が合いません。人と関わる時間を取れる家に向く犬種だということが、ここから読み取れます。
1年の血統登録は817頭で相談相手が少ない
1年間の血統登録は817頭で、犬種別では31位でした。2025年1月から12月までの数で、同じ年のシベリアン・ハスキーは2,726頭で23位です。
国内にいる総数ではなく、1年間の新規登録の数だと注記されています。身近に飼っている人が少ないので、困ったときに聞ける相手やお手入れを頼める店を探す手間が増えます。
サモエドを飼うのが大変なのは費用が毎年続くから

サモエドを飼うのが大変だと感じやすいお金は、迎えるときの金額よりも毎年続くぶんです。年ごとの出費は、やめることも減らすことも難しい種類の出費です。
犬単独の公的な集計は見当たらないので、犬全体の調査から置き換えて考えます。体が大きいぶんは上に振れる前提で読んでください。
年間の目安は34万5,572円という調査がある
犬にかける年間の費用を34万5,572円とする調査があります。いちばん大きい支出はフードとおやつで約6万6,000円という内訳で、アニコム損害保険の年間支出調査にまとめられています。
この数字は同社のペット保険の契約者へのアンケートで、有効回答は2,237件でした。1年間に1頭へ支出した費用を聞いたものだと書かれています。
体が大きいぶん上に振れる費目
上に振れるのは、食べ物と電気代と手入れの3つです。体高57センチの体を支える量を食べるので、小型犬の平均で考えると足りません。
夏の電気代も、冷房をつけたままにする月数だけ積み上がります。毛が多いぶん、洗いや毛の手入れを頼むときの料金も上がりやすくなります。
月あたりに割ると2万8,000円台
年間34万5,572円を12で割ると、月あたり2万8,797円になります。これは犬全体の平均を割った数字で、体格の差は入っていません。
月の家計に当てるなら、ここに夏の電気代と手入れの料金を足して考えることになります。3万円台の後半まで見ておくと安心だと私は思っています。
十数年ぶんを合わせると400万円を超える
十数年を一緒に過ごすと、合計は400万円を超えてきます。年間34万5,572円を12年で掛けると414万6,864円、14年なら483万8,008円という計算です。
14年という置き方は、14歳8か月まで一緒に暮らした飼い主の記録と、11歳の子を例に挙げている店の記事から取りました。迎えるときの金額とは桁が違うので、先に見ておいたほうが落ち着いて決められます。
サモエドのしつけで大変なのは力と食事の管理

サモエドのしつけで手がかかるのは、力を前提にした練習と、食事の管理の2つです。覚えさせる内容が難しいという話ではありません。
体が大きくなってからでは直しにくいものが含まれます。順番としては、子犬のうちに済ませておく練習から入ります。
ほめて教えるのが前提になる
教え方は、ほめて覚えさせるやり方が前提とされています。社交的で人に友好的な習性なので、強く叱る形は合いません。
反応がゆっくり見えても、やり方を切り替えないほうが結果は早いとされています。しつけを始める時期は、迎えてすぐが目安です。
引っぱりは子犬のうちに止める
引っぱり癖は、体が軽い子犬のうちに止めておきます。成犬の体高は57センチ前後になるので、同じ癖が残ると散歩に出せる人が限られてしまいます。
家族の全員が同じやり方で歩かせることも大事です。人によって許す範囲が違うと、覚え直しに時間がかかります。
一気食いは胃のねじれにつながる
一気食いは胃のねじれにつながるので、食事を一度に食べさせないようにします。胃が広がったりねじれたりする状態に気をつけたい犬種として名前が挙がります。
食欲は旺盛だとされているので、量の管理も続きます。食べたあとに苦しそうな様子があるときは、すぐに動物病院へ連れていってください。
サモエドを飼う大変さを下げるために先に測る4つ

サモエドを飼う大変さは、迎える前に4つを自分の家で測っておくと下がります。室温、散歩に出せる人数、毛を片づける場所、留守番の長さです。
どれも対策を調べる前に分かることです。数字にしておくと、迎えるかどうかの判断も早くなります。
- いちばん暑い時間の室温を、部屋ごとに測る
- 朝と夜に散歩へ出せる人を、名前で数える
- 抜けた毛を梳かして片づける場所を決める
- 家にだれもいない時間を、曜日ごとに足す
いちばん暑い時間の室温を測る
まず測るのは、一日でいちばん暑い時間の室温です。何度にすべきかという公的な基準は見当たらないので、いまの家の数字を知るところから始めます。
部屋ごとに差が出ます。冷房で下げ続けられる部屋がどこなのかが分かれば、迎えたあとの居場所も決まります。
散歩に出せる人を名前で数える
次に数えるのは、朝と夜に散歩へ出せる人の数です。合わせて1〜2時間を毎日続けるので、ひとりに寄せると続きません。
体高57センチ前後の体を支えられるかも合わせて見ます。雨の日や具合の悪い日に代われる人がいるかどうかまで決めておくと安心です。
抜けた毛を片づける場所を決める
毛を梳かす場所と片づけ方を、迎える前に決めておきます。季節の変わり目には量が山になるので、その場で集められる場所があると楽になります。
ベランダや共用部で梳かすと、毛が風で飛んで近所への迷惑になります。屋内で集めてから捨てる形にしておくのが無難です。
家にだれもいない時間を足してみる
最後に足すのは、家にだれもいない時間の長さです。寂しがりだとされているので、ここが長い家では負担が重くなります。
平日と休日で分けて、曜日ごとに書き出してみてください。数字にすると、迎える時期を変えたほうがいいかどうかも見えてきます。
サモエドを飼って後悔する場合と乗り越えられる場合

サモエドを飼って後悔するかどうかは、性格の相性ではなく住まいと時間の条件で決まります。条件が足りないまま迎えると、工夫では埋められません。
逆に、条件がそろっている家では乗り越えられる大変さです。終わりのある大変さと、ずっと続く大変さを分けて見ていきます。
後悔につながりやすいのは3つの条件
後悔につながりやすい条件は、夏に室温を下げられない、散歩に出せる人がひとりだけ、留守番が毎日長いの3つです。どれも体のつくりと習性から来ているので、しつけでは変わることはありません。
この3つのうち1つでも動かせないなら、私はいま迎えるのをあまりおすすめしません。原産地が寒い土地で、番犬にはできないほど人と関わる犬種だと公式に書かれているからです。
逆に3つが用意できるなら、初めて犬を迎える家でも大丈夫だと私は思っています。抜け毛と費用は手間とお金で片づく部分です。
子犬のうちの大変さには終わりがある
夜鳴きと噛み癖の大変さには終わりがあります。乗り越えた過程を書いた飼い主の記録があり、そこでは情報を追うのをやめたことがきっかけになっていました。
一方で、夏の室温と毎日の散歩は十数年続きます。終わるものと続くものを分けておくと、迎える前の判断を間違えにくくなります。
迎える経路で変わること
迎える経路によって、子犬期の大変さを自分が担うかどうかが変わります。犬舎から直接迎えるか、店で迎えるか、譲渡や里親として迎えるかの3つに分かれます。
譲渡や里親では成犬から迎える場合があり、夜鳴きの時期を越えた子に出会えることもあります。金額の幅は値段が安いときに確かめることにまとめています。
どの経路でも、引き渡しの前に実際に会っておくことは省けません。生後56日を過ぎていない子犬は販売できないことも決まっています。
体の不安は動物病院で見てもらう
体の心配は自分で判断せず、動物病院で見てもらってください。股関節の形が育ちにくい状態について、発生リスクが高いと考えられている犬種のリストに名前が載っています。
熱中症や胃のねじれ、皮膚の荒れに気をつけたいという書き方も見かけます。迎える前には、親犬の検査について犬舎へ聞いておくと安心です。

全部を一度にそろえなくて大丈夫です。今日は室温を測るところだけ、やってみてください。
サモエドを飼うのが大変か迷う人のQ&A

サモエドを飼うのが大変かどうかで迷ったときに、よく出てくる疑問をまとめました。欠点、飼いやすさ、費用、におい、年数の順に答えます。
サモエドの欠点は何ですか?
サモエドの欠点として挙がるのは、暑さ、抜け毛、力の強さ、留守番、頭の良さへの誤解、においの6つです。性格そのものを欠点としているものはありません。
前の4つは住まいと体格の話で、工夫の余地が限られます。後の2つは言われ方の問題で、手入れと教え方で変わります。
サモエドは飼いやすい犬ですか?
条件がそろっている家では飼いやすく、足りない家では難しい犬種です。夏の室温、散歩に出せる人数、留守番の長さの3つで決まります。
14歳8か月まで一緒に暮らした飼い主の記録もあり、飼いやすいと書いている店の記事もあります。相性の良い家ではそう感じられる犬種だと考えられます。
飼って後悔した犬種にサモエドは入っていますか?
後悔した犬種を並べた公的な集計は見当たりません。1年間の血統登録が817頭と少ないので、こうした集計の母数にも乗りにくい犬種です。
順位を探すよりも、夏の室温と散歩の時間を自分の家に当てたほうが答えが出ます。この2つが用意できない家では、犬種を変えたほうが幸せだと私は思っています。
サモエドを飼う月にかかる費用はいくらですか?
サモエドを飼う月にかかる費用は、犬全体の平均から割ると2万8,797円になります。年間の費用を34万5,572円とする調査があり、それを12で割った数字です。
これは体格の差が入っていない平均です。体が大きいぶん、食べ物と夏の電気代で上に振れると考えておいてください。
サモエドは臭いますか?
サモエドのにおいの強さは、洗う頻度と乾かし方で変わります。臭いやすいと書かれることはありますが、洗う間隔の決まった正解は出ていません。
毛が厚いので、乾かしきらないと蒸れやすくなります。急に強くなったときは皮膚の状態を動物病院で見てもらってください。
サモエドとは何歳くらいまで一緒に暮らせますか?
十数年を一緒に過ごす犬種だと考えておいてください。14歳8か月まで暮らした飼い主の記録があり、11歳の子を例に挙げている店の記事もあります。
平均の年数は公式には示されていません。十数年ぶんの費用と手間を見ておくと、途中で苦しくなりにくくなります。
まとめ:サモエドを飼うのが大変な時期と備え
サモエドを飼うのが大変なのは、負担の重い時期が3つに分かれているからでした。終わるものと十数年続くものを分けて見ると、備え方が決まります。
- 重くなるのは子犬期と変わり目と夏
- 欠点として挙がるのは6つ
- 数字が出ているのは散歩だけ
- 年間の目安は34万5,572円
- 後悔の条件は室温・人数・留守番
まずは今日、家でいちばん暑い部屋の室温を測ってみてください。

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