トイプードルのグレーとシルバーの違いは?色の変化や値段も

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トイプードルのグレーとシルバーの違いは?色の変化や値段も

子犬の写真を見ていて、グレーとシルバーのどちらで呼ぶのが正しいのか分からなくなったところかもしれません。販売ページの表記も、血統書の記載も、呼び方がそろっていないことがあります。

先に結論をお伝えすると、血統書の基準では、グレーとシルバーは同じ毛色の呼び名です。2024年の改正で、スタンダード上の名前がグレーに決まりました。

この記事では、公式の基準でどう扱われているのか、見た目で呼び分けるときに何を見ているのか、そして色の変化や値段、お手入れまで順番にまとめました。

この記事でわかること
  • 血統書の基準では同じ毛色という結論
  • 見た目で呼び分けるときに見ている点
  • 色が落ち着くまでの時期の目安
目次

トイプードルのグレーとシルバーの違いは血統書では同じ毛色

トイプードルのグレーとシルバーの違いは血統書では同じ毛色

グレーとシルバーの違いは、血統書を出す団体の基準では「同じ毛色の呼び名の違い」です。別の色として分けられているわけではありません。

呼び名ごとに、血統書の上でどう扱われているのかを並べます。販売ページで見かける名前も合わせて入れました。

呼び名血統書の上での扱い使われる場面
グレースタンダード上の名前2024年の改正以降の登録で推奨
シルバー従来の呼び名・登録はできる展覧会に出る犬は極力グレーで登録
シルバーグレー毛色名としては確認できなかった販売上の呼び名
プラチナシルバー毛色名としては確認できなかった販売上の呼び名
シルバー・ベージュ2026年1月1日の登録分からスタンダード外血統証明書に×印が付く

この表のとおり、グレーとシルバーは同じ列に並ぶ名前です。一方で、似た響きの呼び名の中には、公式の毛色名として確認できなかったものもあります。

つまり、名前の数だけ毛色があるわけではありません。確かめる場所を血統書の記載に決めてしまえば、呼び名の多さに迷わなくなります。

2024年の改正でスタンダード上の名前はグレーになった

スタンダード上の名前がグレーになったのは、2024年5月16日に決められた改正からです。2026年10月22日に確認したジャパンケネルクラブのお知らせに、従来シルバーとしていた毛色はスタンダード上グレーになると書かれています。

この改正では、ほかの毛色の呼び名も合わせて変わりました。どれも色そのものが変わったのではなく、呼び名が国際的な基準の言い方にそろえられた形です。

従来の呼び名スタンダード上の名前
シルバーグレー
レッドレッド・フォーン
アプリコットオレンジ・フォーン
クリームペール・フォーン

並べてみると、シルバーからグレーへの変更だけが特別な話ではないと分かります。赤や白寄りの毛色も、同じ日に呼び名が整理されています。

犬種の基準のほうを見ると、単色で認められている毛色はブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、フォーンです。グレーは均一な深い色であることが求められ、黒や白に寄った色は好ましくないとされています。

シルバーでも登録できるが展覧会は極力グレーで出す

シルバーという呼び名でも登録はできますが、展覧会に出る犬は極力グレーで登録するよう案内されています。登録そのものが止まるわけではありません。

つまり、家庭で一緒に暮らすだけなら、どちらの名前で記載されていても困ることはありません。名前が違っても、指している色は同じです。

展覧会に出す予定があるなら、登録の段階でグレーにそろえておくほうが手間が少なくて済みます。あとから書き換えると、手続きと費用が発生します。

私だったら、家庭犬として迎えるならどちらの記載でも気にしません。見せる場に出る予定があるときだけ、迎える前にグレーで登録してもらえるか相談します。

見た目で呼び分けるときに見ているのは濃さと明るさ

見た目で呼び分けるときに見られているのは、色の濃さと明るさ、それに光の当たったときの見え方です。公式の基準にある区別ではなく、売る側や飼い主の言い分けです。

見るところグレーと呼ばれやすいシルバーと呼ばれやすい
色の濃さ深い灰色でむらが少ない明るい灰色で白っぽい
光の当たり方落ち着いて見える毛先が光って見える
部位の差全身でそろっている顔と足が先に明るい

この3つは、同じ子でも季節や光の場所で見え方が変わります。室内の電球の下と、外の日陰で、2回見てみてください。

犬種の基準には、年齢によってグレーのシェードが見られることもあると書かれています。濃さの差は、個体の差だけでなく年齢の差でも出てきます。

そのため、呼び名で迷ったときは実際の濃さを見るほうが早いと思っています。同じ名前でも、並べてみれば色が違うことは普通に起こります。

色を見比べるときは、同じ場所と同じ時間に撮った写真で比べると差が分かりやすいですよ。

白い斑が入る場合はミスカラーとして扱われる

白い斑が入る場合は、基準の上では望ましくない状態として扱われます。犬種の基準には、グレーとフォーンの被毛にホワイトの斑が入ることは非常に望ましくないと書かれています。

販売の場では、こうした毛色をミスカラーと呼ぶことがあります。基準から外れた状態という意味で、別の毛色の名前ではありません。

健康の面で差があるとは示されていません。見せる場に出す予定がなければ、斑があること自体が問題になる場面は少ないです。

ただし、斑のある子を希少な毛色として案内されたときは、言葉の中身を確かめてください。基準から外れていることと、珍しくて価値が高いことは別の話です。

鼻と目のまわりの色は黒の系統に入る

鼻と目のまわりの色で見ると、この毛色は黒の系統に入ります。黒い鼻と、黒いまぶちが組み合わせとして現れます。

毛色を黒の系統と茶の系統に分ける見方は、迎えるときの手がかりとして使われています。茶の系統にはブラウンやカフェ・オ・レが入り、鼻の色も茶色になります。

この分け方そのものは、犬種の基準に書かれているものではありません。見分ける手がかりとして覚えておく程度で差し支えありません。

子犬のうちは毛の色がほぼ黒いので、鼻の色のほうが先に確かめられます。茶色い鼻なら、グレーやシルバーとは別の系統です。

血統書の毛色は後から訂正できる

血統書に記載された毛色は、後から訂正の手続きができます。訂正は有料で、1頭につき800円と案内されています。

記載と実際の色が合っていないと感じるのは、子犬のころに登録して色が変わった場合です。生まれたときの見た目で記載されることがあります。

家庭で暮らすだけなら、訂正しなくても不都合はありません。繁殖や展覧会の予定があるときだけ、必要かどうかを確かめてください。

グレーとシルバーのトイプードルは生まれたときほぼ黒い

グレーとシルバーのトイプードルは生まれたときほぼ黒い

グレーとシルバーの子は、生まれたときはほぼ黒く見えます。そこから少しずつ明るくなり、2歳ごろに色が落ち着きます。

変化の進み方には時期の目安があります。月齢ごとに、見え方とその時期にできることを並べます。

時期見え方その時期にできること
生後3か月ごろまでほぼ黒く見える血統書の記載と見た目が合わないことを知っておく
生後3か月から6か月顔まわりと足から明るくなる月に1回、同じ場所で写真を残す
生後6か月から1歳半変化がいちばん進むカットの長さで印象を調整する
2歳以降色が落ち着くこの色をその子の基準として扱う

この時期の区切りは、トリミングの現場で使われている目安です。公式に決められた月齢ではないので、前後にずれる前提で見てください。

子犬のころは黒く見えて少しずつ明るくなる

子犬のころは黒く見えて、成長につれて少しずつ明るくなっていきます。この明るくなり方が、この毛色のいちばん大きな特徴です。

明るくなる順番は、顔まわりと足先からというのがよく言われるところです。背中は最後まで濃いまま残ることがあります。

そのため、同じ子の中でも場所によって濃さが違う時期があります。写真を撮る角度で、まったく別の色のように見えることもあります。

月齢ごとの体の変化と合わせて見ておくと、成長の目安になります。体重の伸び方はトイプードルの成長曲線を週齢で見る記事にまとめました。

変化がいちばん進むのは生後半年から1歳半ごろ

色の変化がいちばん進むのは、生後半年から1歳半ごろとされています。この時期は、1か月ごとに見え方が変わることもあります。

この間は、迎えたときの色と今の色が別物に見えて不安になりやすい時期です。写真を月に1回残しておくと、変化の向きが分かります。

撮るときは、同じ場所と同じ時間に、カットの直後を避けて撮ります。切った直後は根元の色が出るので、明るさの比べ方がそろいません。

販売ページの毛色の名前は迎える時点の見た目で付くことがある

販売ページに書かれている毛色の名前は、その時点の見た目で付いていることがあります。黒く見える時期にブラックと書かれる場合もあります。

そのため、育ったあとの色と名前が合わなくなることがあります。見た目で付けた名前と、血統書に記載される毛色は別のものです。

確かめ方は1つで、血統書に記載される毛色を聞くことです。グレーかシルバーと記載されるなら、明るくなっていく側だと分かります。

親の毛色も合わせて聞いておくと、見通しが立ちやすくなります。それでも、どこまで明るくなるかは育ってみないと決まりません。

2歳を過ぎると色が落ち着く

2歳を過ぎるころには、色の変化が落ち着いてくるとされています。ここで見えている色が、その子の色として扱われます。

落ち着いたあとも、年齢が進むとシェードの出方は変わります。犬種の基準にも、年齢によってシェードが見られることがあると書かれています。

白髪が混じってくる時期とは分けて見てください。顔まわりが白くなるのは、毛色の変化ではなく年齢の変化です。

黒から明るくなるのは生まれ持った組み合わせによる

黒から明るくなっていくのは、生まれ持った毛色の組み合わせによるものだと説明されています。育て方やフードで起きる変化ではありません。

黒い毛色に、成長につれて色を薄くする働きが重なって現れる、という説明のされ方です。親の毛色から予想できる場合もあります。

ただし、犬種の基準にしくみの説明は書かれていません。どのくらい明るくなるかを数字で示すものも見つかりませんでした。

親犬の色が分かるなら、迎える前に見せてもらうのが近い手がかりになります。それでも、兄弟で明るさが違うことは起こります。

そのため、育ったあとの色をあらかじめ決めることはできません。色が変わる前提で迎えるかどうかが、この毛色を選ぶときの分かれ目になります。

退色と呼ぶかどうかで言い分けが変わる

この明るくなり方を退色と呼ぶかどうかで、言い分けが変わります。退色ではないという立場と、退色の一種として扱う立場の両方があります。

退色ではないという説明は、黒から明るくなるのが元々の性質だという考え方に立っています。色が抜けたのではなく、そう変わる毛色だという整理です。

一方で、色が薄くなること全体を退色と呼ぶ言い方もあります。どちらの言い方でも、起きている変化そのものは同じです。

呼び方の議論より、落ち着く時期を知っておくほうが役に立ちます。2歳までは変わる前提で見ておけば、迎えたあとに戸惑いません。

トイプードルのシルバーグレーとプラチナシルバーは販売上の呼び名

トイプードルのシルバーグレーとプラチナシルバーは販売上の呼び名

シルバーグレーとプラチナシルバーは、血統書の毛色名としては確認できませんでした。販売の場で使われている呼び名として扱うのが安全です。

一方で、名前が似ていても公式の扱いがはっきり決まっている色もあります。混ざりやすいところを分けておきます。

紛らわしいのは、シルバーを含む名前が3つ並んでいることです。シルバー、シルバーグレー、シルバー・ベージュは、どれも扱いが違います。

スタンダードの毛色に載っていない呼び名がある

販売ページで見かける呼び名のうち、スタンダードの毛色に載っていないものがあります。2026年10月に確認したジャパンケネルクラブの犬種紹介で単色として挙がっているのは、ブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、フォーンです。

この並びに、シルバーグレーやプラチナシルバーという名前は出てきません。見た目の印象を伝えるための言い方だと考えられます。

名前そのものが悪いわけではありません。ただ、珍しい名前がついているから希少だという説明には、公式の裏づけがありません。

私だったら、聞いたことのない呼び名が出てきたら血統書の記載を確かめます。記載がグレーかシルバーなら、呼び名が何であっても同じ毛色です。

シルバーベージュは2026年からスタンダード外になった

シルバー・ベージュは、2026年1月1日の登録分からスタンダード外の毛色になりました。この5色は血統証明書に×印が付く扱いです。

2026年からスタンダード外区別を厳しく見る相手
シルバー・ベージュグレー/ペール・フォーン
ベージュ(スタンダード外)
ブルーブラック/グレー
シャンパン(スタンダード外)
カフェ・オ・レ(スタンダード外)

この表で大事なのは、シルバーとグレーがこの5色に入っていないという点です。名前が似ていても、扱いはまったく違います。

実施日より前に登録された犬は、名義変更などをしても×印の対象が変わらないと案内されています。すでに迎えている場合は、そのままで差し支えありません。

ブルーとグレーは区別を厳しく見ることになった

ブルーとグレーは、区別を厳しく見ることになりました。ブルーはブラックとグレーとの区別を、シルバー・ベージュはグレーとペール・フォーンとの区別を、それぞれ厳格にすると書かれています。

この3つは、どれも黒から明るく変わっていく途中の色に見えることがあります。見た目で分けるのが難しいから、基準の側で線を引いた形です。

グレーとホワイトの2色は2024年8月から基準の中に入った

グレーとホワイトのように2色が入る組み合わせは、2024年8月1日の登録分から基準の中に入りました。ホワイトとシルバーの組み合わせも含まれています。

この組み合わせは、パーティー・カラーという呼び方で紹介されることがあります。それまでは基準の外に置かれていた毛色です。

気をつけたいのは、1色の中に白い斑が入る場合との区別です。2色の組み合わせとして認められるものと、斑として望ましくないとされるものは別に扱われます。

どちらに当たるかは、血統書に記載される毛色で分かります。迎える前に、記載がどうなるかを確かめておいてください。

トイプードルのグレーとシルバーは珍しいのか

トイプードルのグレーとシルバーは珍しいのか

グレーとシルバーは、見かける数が少ないという意味では珍しい側に入ります。ただし基準の中では、ブラックやホワイトと同じ並びに置かれた毛色です。

人気の順番で上に来るのは、別の毛色です。どの色が多いのかを押さえておくと、珍しさの受け取り方が変わります。

人気の上位にはレッドとアプリコットが並ぶ

人気の順番で上位に並ぶのは、レッドとアプリコットです。グレーは、その後ろの位置で紹介されることが多い毛色です。

人気の順番は集計のしかたで変わるので、数字そのものを覚える必要はありません。上位が赤系とクリーム系に集まっている、という向きだけ押さえておけば十分です。

多い毛色ほど、出会える機会も増えます。見かける数の少なさが、珍しいという印象につながっています。

落ち着いた印象で選ばれることが多い

落ち着いた印象を理由に選ばれることが多い毛色です。深い灰色は、赤系やクリーム系と比べて静かな見え方になります。

もう1つの理由は、同じ子の中で色が移っていく過程を見られることです。1年前の写真と今の写真が別の子のように見えます。

濃さの出方は1頭ごとに違うので、並べたときに同じ色の子がほとんどいません。そこを魅力として挙げる人が多い毛色です。

一方で、写真どおりの色で迎えたい場合には向きません。印象で選ぶなら、色が落ち着いた子を探すほうが近道です。

珍しいと言われる理由は出会う数の少なさ

珍しいと言われる理由は、散歩やお店で出会う数の少なさです。繁殖の難しさではなく、見かける機会の少なさから来ている言い方だと考えられます。

加えて、子犬のころは黒く見えるという事情もあります。迎える段階で「どの色になるか」が見えにくいので、選ぶ人が限られます。

そして2歳ごろまで色が変わり続けます。写真で見た色と育った色が違うことがあるので、迎えてからの変化を楽しめる人に向いた毛色です。

写真だけで決めずに実際の色を見て選ぶ

写真だけで決めず、実際に会って色を見てから選んでください。この毛色は撮る場所の明るさで見え方が大きく変わります。

販売ページの写真は、明るい照明の下で撮られていることが多いものです。同じ子でも、日陰で見ると濃く見えます。

会いに行けるときは、窓の近くと部屋の奥の2か所で見てください。濃さの幅が分かると、育ったあとの見え方も想像しやすくなります。

そのうえで、色以外の条件も合わせて見ます。体の大きさの見込みや人への慣れ方は、毛色では分かりません。

グレーとシルバーのトイプードルの値段で見るところ

グレーとシルバーのトイプードルの値段で見るところ

グレーとシルバーの値段は、毛色だけで決まるものではありません。公式に価格の基準は示されていないので、同じ条件で複数を比べるしかありません。

値段を見るときに、どこを確かめるかを先に決めておきます。毛色の名前だけを見て高い安いを判断しないためです。

合わせて、迎えたあとに続けてかかるお金も見ておいてください。この犬種は毛が伸び続けるので、トリミングの費用が毎月の支出に入ります。

価格の基準は公式に示されていない

毛色ごとの価格の基準は、公式には示されていません。血統書を出す団体が扱っているのは毛色の呼び名と基準で、値段には触れていません。

そのため、価格は販売元ごとの設定になります。血統、生まれた時期、体の大きさの見込み、健康の記録など、毛色以外の条件で動きます。

比べるときは、同じ月齢で、ワクチンの回数と健康診断の有無をそろえて見てください。条件がずれていると、金額だけを並べても意味がありません。

名前の珍しさで値段が上がるときは理由を確かめる

珍しい名前がついているから高い、という説明が出てきたら理由を確かめてください。シルバーグレーやプラチナシルバーは、血統書の毛色名としては出てきません。

確かめ方は難しくありません。血統書に記載される毛色は何になるのか、と聞けば済みます。

答えがグレーかシルバーなら、呼び名が何であっても同じ毛色です。そこから先は、毛色以外の条件で比べることになります。

私だったら、名前の希少性にお金を払うより、親犬の様子と育った環境を見ます。色は2歳まで変わりますが、育ちは変えられません。

販売元を選ぶときに確かめる3つのこと

販売元を選ぶときに確かめたいのは、親犬・育っている場所・血統書の記載の3つです。どれも毛色の呼び名より先に見ておきたいところです。

親犬は、色の見通しと体の大きさの見込みの手がかりになります。見せてもらえるかどうか自体も、判断の材料になります。

育っている場所は、音や人の出入りの多さを見ます。静かに過ごせているかどうかは、迎えたあとの落ち着きに関わります。

そして血統書に記載される毛色を聞きます。グレーかシルバーのどちらで記載されるのかが分かれば、呼び名の違いに迷わなくなります。

グレーとシルバーのトイプードルの性格は毛色で決まらない

グレーとシルバーのトイプードルの性格は毛色で決まらない

グレーとシルバーの性格は、毛色で決まるものではありません。毛色と性格を結びつける根拠は、公式の記載としては見つかりませんでした。

とはいえ、傾向として語られること自体はよくあります。どこまでが傾向の話なのかを分けておきます。

そもそも、この犬種はどの毛色でも賢くて人に合わせやすいと言われます。毛色ごとの差より、犬種としての共通点のほうが大きいところです。

毛色と性格を結びつける根拠は見つからない

毛色と性格を結びつける根拠は、公式の記載の中には見つかりませんでした。犬種の基準に書かれているのは、体のつくりと毛色の条件です。

落ち着いている、賢い、社交的といった言い方は、どの毛色でも出てきます。言い換えれば、毛色ごとの差として示せるものではありません。

もちろん個体差はあります。同じ毛色の兄弟でも、人見知りの度合いはまったく違います。

体つきでも同じことが言えます。見た目で性格を決められない理由はトイプードルのハイオンの性格は体型で決まらない記事でも書いています。

迎えてからの暮らしで変わるところが大きい

性格として表れる部分は、迎えてからの暮らしで変わるところが大きいと考えられます。来客への反応や音への慣れは、経験の積み方で変わります。

毛色で迷っているときは、性格を基準にしなくて差し支えありません。見ておきたいのは、親犬の様子と、子犬が過ごしている場所の静かさです。

迎えたあとは、生活のリズムを先に決めてしまうと落ち着きやすくなります。寝る場所と、ひとりで過ごす時間の作り方から整えてください。

迎える前に受け入れておきたい2つのこと

迎える前に受け入れておきたいのは、色が変わることと、お手入れが毎日続くことの2つです。どちらも毛色を選んだ時点で決まる前提です。

1つ目は、2歳までは色が変わり続けるという点です。迎えたときの色のままでいてほしい場合は、この毛色は向きません。

2つ目は、巻き毛の手入れが毎日続くという点です。抜けにくい毛なので、放っておくと根元でからまります。

この2つを受け入れられるなら、色の変わり方そのものが毎月の楽しみになります。同じ子の1年前の写真と並べられるのは、この毛色だけの見どころです。

グレーとシルバーのトイプードルのお手入れとカット

グレーとシルバーのトイプードルのお手入れとカット

グレーとシルバーのお手入れは、明るい毛色ならではの見え方に合わせて組みます。やること自体は、ほかの毛色と大きく変わりません。

目につきやすい場所と、気づきにくい場所を分けて見ておきます。色が明るいぶん、汚れが先に目に入ります。

見る場所と間隔を先に決めておくと、毎日の流れの中で終わります。1か所ずつ思い出して探すより早く済みます。

場所目につきやすいもの見る間隔
目のまわり涙のあとの色づき毎日
口まわりと足先食事と散歩の汚れ毎日
耳の後ろと脇毛玉とからまり週に2回
背中の根元皮膚の赤み週に1回

この表のうち、目につきやすい場所は毎日の流れの中で見られます。気づきにくい根元だけ、週に1回ブラッシングの時間に確かめてください。

明るい毛は汚れと涙やけが目につきやすい

明るい毛色は、汚れと涙のあとが目につきやすくなります。汚れやすいわけではなく、色の差で見えやすいという違いです。

目のまわりは、濡れたタオルで軽く拭き取る習慣をつけると色づきが残りにくくなります。こすらず、押さえるように拭きます。

色づきが急に増えたときや、目を気にするしぐさがあるときは動物病院で相談してください。涙の量の変化は、目の不調で起きることもあります。

毛質はやわらかめと言われるが個体差が大きい

毛質はやわらかめと言われることが多いですが、個体差のほうが大きいところです。同じ毛色でも、しっかりした巻きの子とふんわりした子がいます。

やわらかい毛は、ボリュームが出る代わりにからまりやすくなります。ブラシの通し方は、毛質に合わせて変えてください。

毛質は成長につれても変わります。子犬の綿のような毛から、1歳前後で大人の毛に入れ替わります。

毛質と毛色は別の話なので、毛色から毛質を決めることはできません。実際に触らせてもらって確かめるのがいちばん早いです。

毛玉とからまりは根元から確かめる

毛玉とからまりは、毛先ではなく根元から確かめます。巻き毛は根元でからまり始めるので、表面だけ整っていても中で固まっていることがあります。

見るのは、耳の後ろ、脇の下、足のつけ根です。この3か所は動きが多く、からまりが集まりやすい場所です。

ブラッシングのときは、毛をかき分けて地肌の色も合わせて見てください。赤みやかさつきは、毛玉より先に気づけることがあります。

シャンプーとトリミングの間隔は毛の伸び方で決める

シャンプーとトリミングの間隔は、日数ではなく毛の伸び方で決めます。毛玉ができる前に入れるのが基準です。

伸び方は個体で違うので、前回から何日でからまり始めたかをメモしておくと決めやすくなります。2回ぶん記録すれば、その子の間隔が見えてきます。

間隔を空けすぎると、根元で固まってしまって短く切るしかなくなります。色の変化を見たい時期は、短くしすぎないほうが比べやすくなります。

皮膚に赤みやかさつきがあるときは、お手入れの前に動物病院で相談してください。洗い方や間隔は、皮膚の状態で変わります。

似合わせやすいのは長さをそろえる型

似合わせやすいのは、全体の長さをそろえる型です。テディベアカットやマッシュルームカットのように、丸く整える型が選ばれています。

長さをそろえると、濃い部分と明るい部分の混ざり方が落ち着いて見えます。変化の途中の時期は、この型が扱いやすくなります。

頭の毛を結んで立てるトップノットや、丸く膨らませるアフロカットも使われています。顔まわりを明るく見せたいときに選ばれる型です。

どの型にしても、色が落ち着くまでは長さを急に変えないほうが比べやすいです。写真の条件をそろえるのと同じ考え方です。

色の変化はカットで印象が変わる

色の変化は、カットの長さで印象が変わります。短く切ると根元の濃い色が出て、伸ばすと明るい毛先が目立ちます。

変化の途中は、濃い部分と明るい部分が混ざっています。長さをそろえると、その混ざり方が落ち着いて見えます。

切ったあとに色が変わったように見えても、毛色そのものが変わったわけではありません。写真で比べるときは、カットの直後を避けてください。

夏に短くするときの長さの目安はトイプードルのサマーカットは何ミリかをまとめた記事で写真と合わせて書いています。

色が変わる時期は不安になりますが、2歳まで待つとその子の色が決まりますよ。

トイプードルのグレーとシルバーに関するQ&A

トイプードルのグレーとシルバーに関するQ&A

グレーとシルバーについて、検索のときに一緒に出てくる疑問をまとめました。呼び名と値段の話が中心です。

シルバーグレーとグレーの違いは何ですか

グレーは血統書の基準にある毛色名で、シルバーグレーは基準の中に見つからない呼び名です。販売の場で使われている言い方だと考えられます。

血統書に記載されるのはグレーかシルバーのどちらかになります。迷ったときは、記載される毛色名を確かめてください。

トイプードルのシルバーは珍しいですか

見かける数が少ないという意味では珍しい側です。ただし基準の中では、ブラックやホワイトと同じ並びに置かれた毛色として扱われています。

子犬のころは黒く見えるので、迎える段階で選びにくいという事情もあります。それも、出会う数の少なさにつながっています。

トイプードルで一番高い色は何色ですか

毛色ごとの価格の基準は公式に示されていないので、一番高い色は決まっていません。見かける数が少ない毛色は上がりやすい傾向があります。

ただし、値段は血統や生まれた時期などの条件でも動きます。毛色だけを理由に高い安いを判断しないでください。

トイプードルは何色が人気ですか

人気の上位に並ぶのはレッドとアプリコットです。どちらも2024年の改正で、レッド・フォーンとオレンジ・フォーンという名前になりました。

順番は集計のしかたで入れ替わります。上位が赤系とクリーム系に集まっている、という向きだけ覚えておけば十分です。

トイプードルのシルバーは人気がないのですか

人気がないというより、選ぶ段階で色が見えにくいことが理由だと考えられます。生まれたときはほぼ黒く、2歳ごろまで変わり続けます。

迎えたあとの変化を楽しめる人には向いた毛色です。写真どおりの色で迎えたい場合は、色が落ち着いた子を探す形になります。

黒いトイプードルは大人になっても黒いままですか

黒のまま育つ子もいますが、明るくなっていく子もいます。子犬のころの見た目では、どちらになるかは分かりません。

明るくなっていく場合は、顔まわりや足先から灰色に変わります。血統書の記載がグレーかシルバーなら、変わっていく側だと考えられます。

シルバーだと思って迎えた子が違う色になることはありますか

迎えたときの見た目と、育ったあとの色が違うことはあります。黒から明るくなる途中で登録されると、記載と見た目がそろわないことがあります。

記載を直したいときは、血統書の毛色の訂正ができます。1頭800円と案内されているので、必要かどうかで判断してください。

グレーとシルバーのどちらを選べばいいですか

どちらを選べばいいかは、呼び名ではなく実際の濃さの好みで決めて差し支えありません。血統書の基準では同じ毛色なので、名前で迷う必要がないからです。

展覧会に出す予定があるときだけ、登録の毛色をグレーにそろえてもらえるか確かめておきます。家庭犬として迎えるなら、どちらの記載でも困りません。

まとめ:トイプードルのグレーとシルバーの違い

この記事では、トイプードルのグレーとシルバーの違いについてまとめました。要点は次の3つです。

  • 血統書の基準では同じ毛色の呼び名
  • 2024年の改正でグレーが基準上の名前
  • 黒から明るくなり2歳で落ち着く

呼び名で迷ったときは、血統書に記載される毛色名を確かめるのがいちばん早いと思っています。そのうえで、濃さの好みは実際の子を見て決めてください。

同じ犬種のサイズと体つきの話は、次の記事でも扱っています。

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