部屋が何度まで下がったら愛犬が寒いのか、はっきりした数字が欲しくて調べているところかもしれません。ところが出てくる目安が5℃から15℃までばらついていて、どれを信じればいいのか決まりません。
犬が寒いと感じる温度は、トイプードルなら15℃以下が目安です。毛が一重で体脂肪も少ないため、他の犬種より高い温度から寒さを感じ始める作りになっています。
この記事では、寒いと感じる温度の目安、冬の室温、寒さに弱い理由、寒がっているサイン、ケージと散歩の対策を順番にまとめました。
- 寒いと感じる温度は15℃以下
- 冬の室温は20℃から24℃
- 寒がっているサインの見方
犬が寒いと感じる温度はトイプードルなら15℃以下

犬が寒いと感じる温度は、トイプードルの場合15℃以下が目安です。この犬種については、15℃を下回ると体温調節が追いつかなくなるという書き方がされています。
犬全般の目安はもっと低い温度で示されていて、数字に幅があります。どの目安がどこの数字なのかを並べると、次のようになります。
| 寒いと感じる温度の目安 | どの立場の数字か | 何が起きるとされているか |
|---|---|---|
| 15℃以下 | トイプードルを名指しした獣医師の記述 | 体温調節が追いつかなくなる |
| 10℃から15℃を下回る | 犬全般の目安 | 寒さを感じ始める |
| 10℃以下 | 犬全般の目安(5℃以下はより注意) | 寒さ対策が必要になる |
| 5℃から10℃以下 | 犬全般の目安 | はっきり寒く感じる |
いちばん高い15℃という数字だけが、この犬種を名指しして書かれたものです。犬全般の目安をそのまま当てはめると、対策が遅れる形になります。
15℃以下で体温調節が追いつかなくなる
室温が15℃以下になると、体温調節の働きが追いつかなくなるとされています。2026年10月22日時点で、アニホック往診専門動物病院のコラム(獣医師 藤野洋)にこの記述がありました。
同じページでは、この犬種に適した室温を18℃から22℃が理想とし、冬場は20℃以上に保つことをすすめています。寒さに弱い理由として、毛の作りと体脂肪の少なさが挙げられています。
つまり15℃という数字は、寒いと感じ始める境目ではなく、体のしくみが追いつかなくなる線として置かれています。対策を始めるのは、ここまで下がる前です。
10℃以下という目安は犬全般の数字
10℃以下という目安は、犬全般に向けて書かれた数字です。5℃以下はより注意という形で、段階をつけて示されています。
10℃から15℃を下回ると寒いと感じる、という書き方もあります。幅があるのは、犬種によって毛の作りと体の大きさが違うからです。
この犬種は、その幅のいちばん上の側に置かれる作りです。だから10℃を基準にするのではなく、15℃を手前の線として見てください。
子犬とシニアはもっと高い温度でも寒がる
子犬とシニアの子は、同じ室温でも寒がりやすいとされています。体温を保つ力が、成犬の時期より弱いためです。
子犬・シニア・小型でシングルコートの犬は、より高い温度でも寒さを感じるという指摘が共通して挙げられています。この犬種は3つのうち2つに当てはまります。
そのため、同じ家でも年齢で室温を変える必要が出てきます。何歳からシニアとして扱うかはトイプードルの老犬は何歳からかをまとめた記事で詳しく書いています。
数字の幅は手前の線として受け取る
5℃から15℃という幅は、いちばん高い側を手前の線として受け取ってください。低い側の数字に合わせると、気づくのが遅れます。
どの数字も、1頭の体で測って出したものではありません。犬種の作りと年齢で変わるという前提で置かれた目安です。
この犬種の夜の室温をどうするかという相談は、2009年と2021年と2022年の質問として残っています。17年たっても1つの数字に決まっていない問いだということです。
私は、数字を1つに決めるより、震えが出た室温を家で記録しておくほうが役に立つと思っています。うちの子の線は、温度計の数字とセットでしか分かりません。

温度計は人の目線ではなく、寝床の高さに置くと実際の数字が分かりますよ。
トイプードルの冬の室温は20℃から24℃が目安

トイプードルの冬の室温は、20℃から24℃が目安です。獣医師が挙げている数字のうち、小型犬と短毛種に向けて示されている範囲がこの形になります。
ただし目安の数字は立場によって少しずつ違います。並べると次のようになります。
| 冬の室温の目安 | どの立場の数字か | 注記 |
|---|---|---|
| 20℃から24℃ | 獣医師監修(小型犬・短毛種) | 一般的な目安は18℃から22℃ |
| 18℃から22℃ | 獣医師(この犬種に理想の室温) | 冬場は20℃以上に保つ |
| 20℃から25℃ | 繁殖や飼育の情報を出す立場 | 湿度は50%から60%前後 |
| 18℃から20℃ | 住宅メーカーのエアコン設定 | 設定温度であって室温ではない |
いちばん低い18℃と、いちばん高い25℃で7℃ぶんの開きがあります。設定温度と実際の室温が混ざっているのが、幅が広く見える理由のひとつです。
獣医師が挙げているのは18℃から24℃
獣医師が挙げている冬の室温は、18℃から24℃の範囲です。同じ日に確認したつだ動物病院の記事(獣医師監修)では、一般的な目安を18℃から22℃としています。
そのうえで、チワワやトイプードルなどの小型犬と短毛種は20℃から24℃、大型犬や寒冷地が原産の犬種は18℃程度と書き分けられています。犬種で分けている点が、犬全般の目安との違いです。
この犬種は20℃から24℃の側に名前が挙がっています。だから「犬は18℃で大丈夫」という目安は、そのまま使えません。
同じページでは、換気の大切さと暖房器具の選び方にも触れられています。温度だけでなく空気の入れ替えも組み合わせる形です。
湿度は50%から60%をそろえる
湿度は50%から60%前後にそろえるのが目安です。暖房を使うと空気が乾くので、温度だけ合わせても足りません。
40%から60%という範囲で示されているものもあります。どちらの目安でも、50%台に入れておけば外れません。
湿度計は、温度計と同じ場所に置いてください。人の目線の高さと寝床の高さでは、どちらの数字も変わります。
加湿器を使うときは、ケージから離れた位置に置いてください。噴き出し口の近くは、毛が湿ったままになります。
濡れた毛は乾くときに熱を奪うので、湿度を上げたつもりで冷やす形になります。部屋全体で50%台に入れば足ります。
暖房なしで越せるかは10℃を下回るかで決まる
暖房なしで冬を越せるかは、室温が10℃を下回らないかで決まります。10℃を下回らないようにして、理想は20℃前後という目安が示されています。
つまり暖房を使わない選択ができるのは、何もしなくても10℃を保てる家だけです。日中は保てても、夜明け前に下がる家が多いところが落とし穴になります。
確かめ方は、人が寝ている時間の室温を1晩だけ記録することです。最低温度を覚えておける温度計があれば、朝に数字を見るだけで足ります。
私だったら、エアコンを切るかどうかはその1晩の数字を見てから決めます。電気代と体調のどちらを取るかという話ではなく、何℃まで下がる家なのかを知る話です。
トイプードルが寒さに弱いのは毛が一重だから

トイプードルが寒さに弱いのは、毛が一重の作りで体も小さいからです。二重の毛を持つ犬種と比べると、同じ室温でも寒さを感じやすくなります。
理由は3つに分けられます。順番に見ていきます。
毛が一重で空気の層を作りにくい
毛が一重の作りなので、体のまわりに空気の層を作りにくい形です。二重の毛を持つ犬種は、下の毛が空気をためて寒さを防いでいます。
この犬種は、その下の毛にあたる部分がほとんどありません。巻き毛は見た目に厚く見えますが、暖かさの作りとしては別です。
だからカットで毛を短くすると、寒さへの弱さがそのまま出ます。短く刈ったあとの体の守り方はトイプードルのサマーカットの長さをまとめた記事で詳しく書いています。
体が小さく体脂肪も少ない
体が小さいうえに体脂肪も少ないため、熱を保ちにくい形です。体脂肪の少なさは、寒さに弱い理由として名前が挙げられています。
体が小さい動物は、体の大きさに対して外に触れている面が広くなります。同じ室温でも、大きい犬より早く熱が逃げる形です。
床に近いところで過ごす時間が長いことも重なります。冷えた空気は下にたまるので、人が感じている温度よりも低い場所にいます。
寒さに強い犬種とは毛の作りが違う
寒さに強い犬種との違いは、毛が二重かどうかです。二重の毛を持つ犬種は19℃から23℃、長毛の犬種は15℃から20℃という目安が示されています。
同じ室温でも、犬種によって4℃から5℃ぶんの違いが出る形です。この犬種は短毛の犬と同じ20℃から25℃の側に置かれています。
ただし個体差があります。同じ家で2頭いても、震え始める室温は1頭ずつ違います。
寒がりだが暑さにも弱い
寒がりではありますが、暑さにも弱い犬種です。冷房を18℃以下にすると寒さを感じ始めて体調を崩すことがあるとされています。
夏のエアコンは25℃から27℃の設定が目安として挙げられています。冬に20℃以上、夏に25℃以上という形で、季節ごとに別の数字を持っておいてください。
どちらの季節も、極端な設定が体に負担をかけます。1年を通して室温を18℃から27℃の間に収めておく形が安全です。
犬が寒いと感じているサインは体の縮め方に出る

犬が寒いと感じているサインは、体を縮める形で出ます。震えだけを待っていると、気づくのが遅れます。
見るところとやることを分けると、次のようになります。
| サイン | 見るところ | 先にやること |
|---|---|---|
| 丸まって動かない | 寝るときの体の形 | 寝床に毛布を足す |
| 震えている | 背中とおしりの動き | 室温を温度計で確かめる |
| 日なたや人のそばへ移る | その日いる場所 | 寝床の位置を変える |
| 動きと水の量が減る | 1日の過ごし方 | 室温を2℃上げて翌日と比べる |
右の列は、病院へ行く前に家でできることです。どれも室温を確かめることから始まります。
丸まって震えるのは分かりやすいサイン
体を丸めて震えているのは、いちばん分かりやすいサインです。体を小さくして、外に触れている面を減らしている形です。
伏せるときに手足を体の下に入れているかも見てください。いつもより足を隠しているときは、床が冷えています。
震えは寒さ以外の理由でも出ます。室温が20℃以上あるのに震えているときは、年齢や体の調子のほうを考えてください。
動きと水の量が減るのも寒さのサイン
動きが減って水を飲む量も減るのは、寒さのサインのひとつです。寒い場所から動きたくないという形で出ます。
水の器が寒い場所にあると、それだけで飲む量が減ります。冬は、寝床の近くにもう1つ器を置いてください。
暖房を使っている部屋では、いつでも新鮮な水が飲める形にしておくことがすすめられています。空気が乾くぶん、水の減り方も変わります。
体のどこを触って確かめるか
確かめるのは、耳のつけ根と足の先と背中の3か所です。どれも毛が薄いか、心臓から遠い場所です。
耳のつけ根は、ふだんの体温に近い場所です。ここが冷たいときは、体の中心まで冷えが届いています。
足の先だけが冷たいときは、床の冷えが先に出ている形です。室温を上げるより、床にマットを敷くほうが早く効きます。
触っても判断がつかないときや、ぐったりしているときは、年齢で片づけずに動物病院へ相談してください。
寒さが続くと体に出てくること
寒さが続いたときに名前が挙がるのは、低体温症と関節の痛みと感染症です。どれも室温が低いまま過ごした場合に起きやすくなるとされています。
低体温症は、15℃以下で体温調節が追いつかなくなったときの危険として挙げられています。関節の痛みは、もともと持っている子で冬に強く出ることがあるという書き方です。
どれも家で見分けるものではありません。名前を知っておくのは、受診のときに伝える材料として使うためです。
伝えるときは、室温が何℃だったか・いつから続いているか・前はどうだったかの3点を用意しておくと話が早く進みます。心配なときは動物病院へ相談してください。
トイプードルの寒さ対策はケージの置き場所から

トイプードルの寒さ対策は、ケージの置き場所を変えるところから始めてください。買い足すより先に、冷えが入ってくる位置から離すほうが効きます。
置き場所・寝床・暖房器具の順に見ていきます。
ケージは窓から1メートル以上離す
ケージは、窓から1メートル以上離した場所に置いてください。窓際は外の冷えがいちばん入ってくる場所です。
季節によってカーテンを変えることもすすめられています。厚手のものに替えるだけで、窓からの冷えは弱まります。
床に直接置いている場合は、下に1枚敷くだけでも違います。冷えた空気は床にたまるので、数センチ上げる形が効きます。
寝床は潜れる形にしておく
寝床には、潜れる毛布やタオルを入れておいてください。寝床にタオルや毛布を入れることが、寒さ対策として挙げられています。
自分で潜れる形にしておくと、暑いときは出てこられます。室温を上げるより、自分で選べる形のほうが外れません。
朝起きたときに潜ったままなら、夜の室温が低かった合図です。毛布の上で寝ているなら、ちょうどいい温度だったことになります。
留守番のときはエアコン以外を使わない
留守番のときは、エアコン以外の暖房器具を使わないことがすすめられています。そばで見ていられない時間に、熱を持つものを置かない形です。
エアコンはつけっぱなしを基本とする書き方が多く見られました。冬の設定は18℃から20℃という目安が示されています。
設定温度と実際の室温は別の数字です。留守番の前に、その設定で部屋が何℃になるかを1度確かめておいてください。
低温やけどは44℃から起きる
低温やけどは、44℃から50℃あたりでも起きるとされています。熱いと感じない温度でも、長く触れていれば起きるという指摘です。
ペット用のホットカーペットは、38度と32度のように段を選べるものがあります。低い側から試して、潜らずに過ごせるかを見てください。
自分で離れられる広さを残しておくことが条件です。ケージ全面を温めると、熱いときに逃げる場所がなくなります。
服を使う場合は、通気性と着脱のしやすさで選ぶことがすすめられています。動きにくい形のものは、家の中では向きません。

全部そろえなくて大丈夫です。まずはケージの位置を窓から離してみてください。
トイプードルの冬の散歩は時間帯で決める

トイプードルの冬の散歩は、行くかどうかではなく時間帯で決めてください。外気温がいちばん低い時間を外すだけで、体への負担が変わります。
行く前と帰ったあとにやることも、冬は1つずつ増えます。
冬の散歩は夜明け前と日没後を外す
冬の散歩は、夜明け前と日が落ちたあとを外してください。1日のうちで気温がいちばん下がる時間にあたります。
日が出ている時間に寄せると、同じ散歩でも外気温が数℃変わります。朝は明るくなってから、夕方は暗くなる前という形です。
散歩に行かない日が続いたときに起きる変化は、同じ犬種ではありませんが小型犬が散歩しないとどうなるかをまとめた記事で冬の歩き方まで書いています。
散歩の前に体を慣らしておく
散歩の前に、体を外の温度に慣らしておいてください。お散歩前に体を慣らすことが、寒い時期の注意点として挙げられています。
暖房の効いた部屋から急に外へ出ると、温度差が10℃以上になることもあります。玄関で少し待つだけでも差は小さくなります。
服を着せる場合は、外に出る直前ではなく部屋の中で着せてください。慣れていない子は、着せる動作だけで時間がかかります。
帰ったら足と体を乾かす
帰ったら、足と体が濡れていない形にしてください。被毛が濡れていないようにすることが、寒さ対策として挙げられています。
濡れた毛は、乾くときに体の熱を奪います。雨や雪の日は、体をふく時間まで散歩の支度に入れてください。
冬場はごはんを少しだけ増やすという書き方もあります。ただし量を変えるときは、体重を量ってから決めてください。
犬が寒いと感じる温度とトイプードルのQ&A

検索でよく並んでいる疑問に、順番に答えます。
犬はエアコンなしで何度まで大丈夫ですか
犬をエアコンなしで過ごさせるなら、室温が10℃を下回らないことが目安です。暖房を使わずにその温度を保てる家なら、エアコンなしでも越せる形になります。
ただし夜明け前がいちばん冷えます。人が寝ている時間の室温を温度計で確かめてから決めてください。
トイプードルは寒がりですか暑がりですか
どちらにも弱い犬種で、寒さのほうが数字としてはっきり出ています。毛が一重で体脂肪も少ないため、15℃以下では体温調節が追いつかなくなるとされています。
暑さの側も、毛を短く刈ったあとは直射日光に弱くなります。夏と冬で別の対策が必要になります。
トイプードルが冬に寝るときはどうしたらいいですか
トイプードルが冬に寝るときは、寝床を窓から離して潜れる毛布を入れておくのが先です。夜間に16℃を下回らないようにしているという飼い主の話もあります。
床から離れた高さに寝床を置くと、冷えた空気がたまる位置から外せます。朝起きたときの寝床の位置で、寒がっていたかどうかが分かります。
トイプードルの夏の室温は何度がいいですか
夏のエアコンは25℃から27℃の設定が目安として挙げられています。27℃前後で迷う場合は、設定より実際の室温を温度計で見てください。
冷房を18℃以下にすると寒さを感じ始めるとされています。夏でも冷やしすぎは体調を崩す側に働きます。
犬が暑いと感じる温度は何度ですか
何度から暑いと感じるかを示した数字は、今回は確かめられませんでした。代わりに使えるのが、夏の室温の目安25℃から27℃という値です。
暑さのサインは、口を開けた呼吸が続く・床に伏せて動かない・水を飲む量が増えるという形で出ます。温度より様子で見てください。
トイプードルは寒さに強い犬種ですか
寒さに強い側ではありません。二重の毛を持つ犬種と比べると、同じ室温でも寒さを感じやすい作りです。
ただし個体差があり、同じ家でも1頭ずつ違います。震えが出る室温を家で確かめておくほうが確かです。
まとめ:犬が寒いと感じる温度は15℃以下
犬が寒いと感じる温度は、トイプードルなら15℃以下が目安です。分かったことを並べます。
- 15℃以下は体温調節が追いつかない線
- 犬全般の目安は5℃から10℃以下
- 冬の室温は20℃から24℃
- 湿度は50%から60%
- 暖房なしは10℃を保てる家だけ
- ケージは窓から1メートル離す
- 低温やけどは44℃から起きる
まずは寝床の高さに温度計を置いて、夜の室温を1晩記録してください。ぐったりしているときや震えが止まらないときは、動物病院へ相談してください。
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